NASAは、ヒューストンに拠点を置くAxiom Space社と、国際宇宙ステーション(ISS)への4回目の民間宇宙飛行士ミッションの受注契約を締結した。Ax-4と名付けられたこのミッションは、2024年8月までにフロリダのNASAケネディ宇宙センターから打ち上げられる予定である。
Ax-4のクルーは4人の民間宇宙飛行士で構成され、Axiom Space社によって選抜・訓練され、NASAとその国際パートナーによって承認される。クルーは軌道上で最長14日間を過ごし、ISSにドッキングし、ISSクルーや地上管制官と様々な活動を行う。
このミッションは、地球低軌道を政府主導の活動から、NASAが多くの顧客の1つとなる活動へと移行させるNASAの取り組みの一環である。「
NASAは、地球低軌道における米国の継続的なプレゼンスを維持し、国際宇宙ステーションの運用から移行するための商業プラットフォームを開発するよう指示した。これらの民間宇宙飛行士ミッションは、その移行への道を開く一助となっている」と、NASA本部で商業宇宙担当ディレクターを務めるPhil McAlister氏は語った。
Axiom Spaceは、NASAからクルーへの物資の供給、貨物の輸送、保管、そして日常的に使用する軌道上の資源を調達する。また、この発注にはISSに滞在する最大7日間の不測の事態も含まれている。また、NASAはAxiom Spaceから科学サンプルやその他の貨物の返却を受けるとともに、民間宇宙飛行士のミッションコマンダーの時間をNASAのタスクに使用する。
Axiom Spaceは、このミッションの打ち上げプロバイダーとしてスペースX社と契約した。民間宇宙飛行士はSpaceX社のDragon宇宙船で飛行し、ISSとの間で貨物や実験も運ぶ。民間宇宙飛行士は、NASA、国際パートナー、SpaceX社とともに飛行訓練を行い、Dragon宇宙船のシステム、手順、緊急時の備えについて学ぶ。
Axiom Spaceは、NASAからミッションに特化した発注と、払い戻し可能なスペース・アクト・アグリーメントの両方を通じてサービスを受けている。後者を通じて、Axiom Spaceは訓練、施設使用、打ち上げサービスなどのサービスをNASAに払い戻す。
NASAは3月、3回目の民間宇宙飛行士ミッションにAxiom Spaceを選定したことを発表した。Ax-3と名付けられたこのミッションは、現在、2024年1月よりも早期の打ち上げを目指している。Ax-3のクルー案は、現在NASAとその国際パートナーによって検討中である。
NASAは、2022年9月のNASAリサーチ・アナウンスメントに寄せられた提案の中から、3番目と4番目の民間宇宙飛行士ミッションにAxiom Spaceを選んだ。NASAは、ミッションを成功させるプロバイダーの能力、ミッションを支援するNASAの能力、地球低軌道商業化というNASAの目標に対するミッションの貢献度に基づいて提案を評価したとしている。
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