CNBCの報道によると、Twitter(ツイッター)の新CEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏は、Tesla、SpaceX、Boring Companyといった同氏の他の会社から50人のエンジニアを募り、Twitterでの案件処理に協力させることにしたという。
Musk氏には、従業員以外にも、ファミリーオフィスの代表であるJared Birchall(ジャレッド・バーチャル)氏、ベンチャーキャピタリストでPayPalチームの創設メンバーであるDavid Sacks(デビッド・サックス)氏、エンジェル投資家の Jason Calacanis(ジェイソン・カラカニス)氏といった友人やアドバイザーがTwitterでの動きに注目しているという。
Twitterの買収を完了させたMusk氏は、すぐさま取締役会と上層部を解雇した。これにより、彼は唯一の取締役となり、TwitterのCEOの座に就いたが、彼のTwitterのプロフィール欄には、現在のところ、「Twitter苦情ホットラインオペレーター(Twitter Complaint Hotline Operator)」と記載されている。
買収後のMusk氏の大きな動きは、認証バッジを保持するための月額料金をユーザーに課し始めることだ。以前、TEXALでも、Musk氏と彼のチームが月額料金20ドルを検討していると報じたが、その後、要求を8ドルに引き下げたという。
この料金の変更にはもちろん反対意見があるようだが、Musk氏のTwitterは「返信、言及、検索の優先」「長い音声や動画の投稿機能」「契約したユーザーへの広告の削減」を約束していると、Business Insiderは報じている。
Musk氏と彼のチームが価格設定を詰めている間、Twitterのエンジニアはタスクを与えられ、1週間以内にこのロールアウトを完了するよう要請された。CNBCの報道によると、マネージャーたちは、新しいボスのためにタスクを完了させるために、12時間勤務のシフトも入れ、週末も働くよう求めているとのことだ。
この作業に対する残業代の支払いについての話し合いは行われておらず、このままではTwitterの従業員は職を失うことになりかねない。
Musk氏も社内のコミュニケーションに完全にアクセスできるこのような環境で、社内のSlackチャンネルは沈黙していると、多くの従業員が匿名を条件にCNBCに語っている。
Musk氏はTwitterの運営を監督するためにTesla、Boring Company、SpaceXから50人以上の従業員を招聘し、ソーシャルメディア企業についてできる限りのことを迅速に学んでいる。
CNBCの報道によると、これはMusk氏の所有する企業ではよくあることで、従業員は他領域のプロジェクトに従事するよう求められ、労働者から副社長まであらゆるレベルの階層にいるとのことだ。
これらの信頼できる従業員は、現在Twitterで、コンテンツモデレーションからデータプライバシー要件まで、ソーシャルメディアサイトの運営に関するあらゆる側面についてMusk氏に情報を提供するが、主にソースコードに目を通し、プラットフォームをどのように再設計できるかをMusk氏に判断させる役割を担っているという。
しかし、レポートでは、Teslaのような技術力の高い自動車会社のエンジニアでさえ、Twitterのような大規模なプラットフォームの設計には及ばないと指摘している。ソーシャルメディアサイトは、それぞれが数百万行のコードを持つ複数のコードベースと、1秒間に1億回以上のクエリー(QPS)を使用するシステムを採用しており、文字通り桁違いの規模を誇るのだ。
Twitterの社員は、技術文書とともに、自分たちの仕事がいかに会社に価値をもたらすかをMusk氏の部隊に示すよう求められているとされ、Musk氏のチームに感銘を与えられなかった場合は、解雇となるようだ。
Musk氏の戦略が長期的にうまくいくのか、それとも挫折するのか。それはすぐにわかることだろう。
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