Microsoftは、WindowsアプリケーションをArmプロセッサー搭載PCで動作させるための支援を必要とするWindows開発者向けの新しい無料プログラム「Arm Advisory Service」を開始した。
Microsoftはブログの投稿で、新しいArm Advisory Serviceは、WindowsアプリがArmベースのWindows PC上でエミュレーションまたはネイティブ・ポートを介して実行されるという、開発者に対する同社の約束の延長であると述べている。
本日、正式にArm Advisory Serviceを発表しますが、私たちは3年以上にわたり、開発者がArmに最適化されたアプリを作るお手伝いをしてきました。私たちは開発者とパートナーシップを組み、ヒントやベストプラクティスを共有し、実質的な投資を行い、開発者サポートを拡大しています。例えば、当社のArm Advisory Serviceは、コード・サンプルの提供、コード・レビュー、開発のベスト・プラクティスの共有、およびデバッグの支援を通じて、Arm上のデータ損失防止(DLP)およびマルウェア対策製品スイートの分野ですでにISVを支援しています。
新プログラムは、いくつかの分野で開発者を支援する。その中には、質問に答えたり、ガイダンスを提供したりするための技術ワークショップも含まれる。また、Armプラットフォームの機能を追加するための提案も含まれる。プログラムにはコードサンプルも含まれ、ネイティブアプリの作成やArmへのアプリの移植で問題が見つかった場合の支援も行われる。最後に、このプログラムには、支援とフィードバックのためのMicrosoftエンジニアへのアクセスも含まれる。
Microsoftによると、この新しいプログラムはすでに、Dropbox、Cisco、HP、Broadcomなど、さまざまな企業の開発者がArmベースのWindowsアプリを作成するのを支援しているという。
Microsoftのこの新しいArmアプリ開発プログラムは、QualcommがPC向けに特化した新しいArmベースのSnapdragon Series Xプロセッサのティーザー発表を行った数日後に発表された。このチップの登場により、Windows PCがMacのような省電力性能と高パフォーマンスの両立を果たすことが期待される。新しいチップの詳細については、10月24日から26日にハワイのマウイ島で開催される「Snapdragon Summit」で明らかにされる予定だ。
Sources
- Windows Blogs: Windows launching Arm Advisory Service for developers
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