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Microsoft、ChatGPT AIを統合した新たな検索エンジン「Bing」とWebブラウザ「Edge」を発表

Microsoftは、話題のチャットボット「ChatGPT」を開発したOpenAIと提携し、同社のAIテクノロジーでMicrosoftの検索エンジン「Bing」と、Webブラウザの「Edge」を強化することを発表した。

これは以前から噂されていた事だが、驚くべきは、採用されるAIは、「ChatGPTよりも遙かに強力」で「検索に特化した」とされる、新たな次世代大規模言語モデルが採用されていることだろう。この次世代OpenAIモデルを活用するために、Microsoftは独自のPrometheus Modelを開発し、それによって、関連性の高い検索結果を出力し、より安全で迅速な更新が行えるようになるとしている。

この新たな大規模言語モデルが、GPT-4であるかは不明だ。Microsoftによると、「ChatGPTよりも強力で、検索用に特別にカスタマイズされた、新しい、次世代OpenAI大規模言語モデル上で動作していることを発表できることに興奮しています。ChatGPTとGPT-3.5から重要な学習と進歩を取り入れ、さらに速く、より正確で、より有能になっています。」とのことで、詳細については触れられていない。

また、新たなBingでは、コアとなる検索アルゴリズム自体にもAIが適用されており、関連結果の表示に関して、過去20年で最大の飛躍がもたらされたとのことだ。これによって、基本的な検索クエリでも大幅な改善が見られるという。

さらに、MicrosoftのWebブラウザ「Edge」にもAI機能が追加される。Microsoftの消費者向け最高マーケティング責任者兼コーポレート副社長のYusuf Mehdi氏はブログ記事で、同社が “これらのツールをウェブのAIコパイロットと見なしている “と記している。

発表イベントでは、レシピを問い合わせたり、旅行のヒントを得たり、Ikeaで家具を買ったりといった検索例を数多く示されたようだ。質問は複雑な演算子を駆使するようなものではなく、「メキシコシティへの5日間の旅行の各日の旅程を作成してほしい」と話し言葉で質問すれば、チャットボットが答え、大まかな旅程と詳細な情報源へのリンクを説明してくれるようになるという。

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(Credit: Microsoft)

ChatGPTと異なるのは、新しいBingは最近の出来事に関する情報を表示することもできる事が大きいだろう。The Vergeのデモでは、検索エンジンは、過去1時間に公開されたニュース記事を引用して、自分自身のリリースに関する質問に答えることもできたという。

新しいBing」は、現在デスクトップで限定プレビューが可能で、サンプルクエリーとウェイティングリストが用意されている。現時点でもいくつか用意されている質問で検索することは可能だが、答えは毎回同じ物となり、実際にChatGPTのようなチャットモードを使うには、限定アクセスへの許可が必要だ。

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実際のBingの検索結果画面
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チャットモードを使うためにはウェイティングリストへの参加が必要となる

ウェイティングリストの登録者には順次案内がされているようだが、チャット機能の利用にはEdgeブラウザの利用が必要になるようだ。筆者が実際にこの新たなチャット機能を試した様子はこちらの記事にまとめてみたが、これはまさしく新時代の訪れを感じさせられるものだった。

大きな発表はBingに留まらず、MicrosoftはEdgeブラウザ向けにAIを活用した2つの新機能「チャット」と「作文」を発表した。

チャット」 では、ユーザーが見ているWebページや文書の内容を要約したり、その内容について質問したりすることができるという。イベントでは、AIが企業の財務報告の概要を説明し、それを競合他社と比較し、すべての数字を表にまとめている様子が紹介された。

Edgeの新機能「チャット」は、ユーザーが見ているドキュメントについてAIチャットボットに質問できるようになる。(Credit: Microsoft)

作文」では、いくつかのプロンプトに基づいて、電子メールからソーシャルメディアの投稿まで、文章の作成を支援する。イベントでは、AIがLinkedInの投稿を書く様子が披露された。

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LinkedInの投稿支援機能 (Credit: Microsoft)

「電子メールを書いたり、旅行や宿泊の予約のためのリンクで、ハワイへの夢の休暇のための5日間の旅程を作成したり、就職面接の準備をしたり、トリビアナイトのためのクイズを作成するのに役立ちます。新しいBingはまた、そのすべてのソースを引用しているので、あなたはそれが参照するWebコンテンツへのリンクを見ることができます。」と、Mehdi氏は述べている。

Microsoftは長年、主要な事業目的としてAzureデータセンターを構築してきたため、同社はより多くのAIトレーニングや、スケーリングの準備が整っている。検索については、Googleと異なり、コアビジネスではないため、大きなリスクを冒してでもやってみようという部分があるのだろう。ここ最近の同社の動きを見ていると、AIによって検索分野のシェアを拡大しようとする野望が垣間見える。

MicrosoftのSatya Nadella CEOは、製品発表のイベントで「検索における新しい日だ」と述べた。Nadella氏は、Web検索のパラダイムは数十年前から変わっていないが、AIは従来の方法よりも流動的かつ迅速に情報を提供できると主張した。

「レースは今日から始まり、我々はどんどん進んでいきます。最も重要なことは、我々は検索で再び革新することを大いに楽しみたい、今がその時だからです。」と、Nadella氏は述べている。

Googleは明日、独自の競合イベントを開催するので、新しいBardチャットボットとLaMDAモデルを搭載したAIが、検索にどのような影響を与えるのか見ものである。


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