Twitterが改悪を続けユーザーをいじめ抜いている中、Metaが開発を続けていたTwitterのライバルとなる新たなテキストベースのSNSサービス「Threads」を今週リリースすることが明らかになった。
MetaがテキストベースのSNSを開発しているとの噂は、Elon Musk氏によるTwitterの買収直後から流れ始めた。このMetaの新たなSNSは、同社が保持する既存のSNSであるInstagramのユーザーがスムーズに利用できるように同プラットフォームの認証情報を使用をすると言われていた。
今週末のアプリのローンチに先立ち、Metaは「Threads」のランディングページを立ち上げ、サービス開始までのカウントダウンを行っている。
Twitterの改悪によって、Spill、Bluesky、Postといった競合が大きな成長を遂げている。しかし、MetaのThreadsは、Instagramのフォロワーやフォローリストを直接引き継ぐことができるため、優位に立てる可能性がある。一からコミュニティを作り直すのではなく、Threadsのユーザーはすでに既存のInstagramのサークルを最初からそこに持っていることになるのだ。
「Threadsは、コミュニティが集い、関心のあるトピックから次に来るトレンドまで何でも話し合える場です。興味・関心のジャンルが何であれ、お気に入りのクリエイターや自分と同じ興味・関心を持つ人をフォローし直接つながることができます。あるいは、自分の熱心なファンを増やし、世界に向けて自分のアイデアや意見、クリエイティビティを発信することができます」と、App Storeの説明では述べられている。
ThreadsはInstagramと密接な関係にあるが、独立したアプリとなる。App Storeのリストだけでは多くの情報は得られないが、ユーザーは投稿に「いいね!」、コメント、再投稿、共有ができるようだ。また、App Storeのスクリーンショットでは、自分の投稿に返信できるユーザーを、全員、フォローしている人、または投稿で言及された人のみに切り替えることができる。
また、9to5Macの解析によっていくつかの事実も明らかになっている。例えば、Threads自体は独立したアプリではあるが、アカウント情報についてはInstagramと紐付けられているようで、名前とユーザーネームはInstagramと同期しており、Instagramからしか変更できないようだ。プロフィール写真に関しても同様である。
また例えば、Instagramで誰かをフォローしても、Threadsでもその人をフォローするとは限らない。しかし、Instagramでフォローしている人をThreadsでも自動的にフォローするように設定することもできるようだ。
Threadsの発表は特に衝撃的なものではない。ここ数ヶ月の間に徐々に詳細が漏れていたからだ。以前のPlatformerの報道によると、Metaの広報担当者はThreadsを”分散型”と説明している。しかし、Threadsが非常に中央集権的なアプリであるInstagramの一部であるなら、これは全く意味をなさない。App Storeのリストにある全ての詳細は、リークされたスライドからわかったことと一致している。
Metaのサイドアプリは常に成功してきたわけではない。過去数年間で、匿名ティーン向けアプリ「tbh」、Cameoに似たアプリ「Super」、Nextdoorクローンの「Neighborhoods」、カップル向けアプリ「Tuned」、学生向けソーシャルネットワーク「Campus」、ビデオデートサービス「Sparked」などの製品を終了している。しかし、ThreadsはTwitterの絶え間ない不手際を利用する絶好のタイミングでローンチしている。Twitterユーザーが移行を是とするか、甘んじて現状を受け入れるかは不明だが、選択肢が増えることでSNSをメインに宣伝活動を行っているユーザー等は悩ましい所だろう。
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