次世代Xboxの発売時期やXbox Xのディスクレス版、新コントローラーなど多くの情報がリーク

masapoco
投稿日 2023年9月19日 18:51
XBOX SERIES BROOKLIN

米連邦取引委員会(FTC)Microsoftとの法廷闘争から偶然明らかになった文書によると、Microsoftは以前の発言とは裏腹に、Xbox Series Xの世代途中でのリフレッシュを計画している事が明らかになった。この新たなXbox Xは、Sonyの噂されている新型PS5と同様、ディスクシステムを廃した構成となり、新たな円筒形の新デザインを採用していることが資料から明らかになっている。

また、新たにジャイロセンサーを搭載した新型コントローラー(コードネーム「Sebile」)の存在や、Xbox Series Sの刷新、新デバイスの主要スペック、タイムラインなどについてももリークされている。この文書がどのような経緯で公開されたのかは不明だが、Xboxのゲーム事業にとって、1年以上先の同社の戦略を示すものとして、事業そのものに大きなダメージを与える事になりそうだ。

Xbox現行機のリフレッシュ:BrooklinとEllewood

Brooklin: Xbox Series Xのリフレッシュ版

XBOX SERIES BROOKLIN

コードネーム “Brooklin “と呼ばれるゲーム機は、Xbox Series Xのリフレッシュ版で、2024年10月の発売が予定されている。このゲーム機には、Zen2/RDNA2アーキテクチャを採用した既存のAPUの6nmダイシュリンクが含まれると報告されている。このゲーム機は、強化されたオンボードWi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、完全に新鮮な丸みを帯びたデザインを備えた「4K Gen9コンソールゲーム」を提供することを目指している。さらに、これらのBrooklinアップデートは、前面にUSB Type-Cコネクタを組み込むと噂されている。

Brooklinにおいてて、Microsoftはデザイン以外の改良にも焦点を当てている。PSUの電力が15%削減され、新しい低電力ステージが導入され、現在のXbox Series Sのスタンバイモード電力の20%しか必要としないようだ。

価格はXbox Series Xと同程度を維持しながら、ストレージを2TBにアップグレードすることを目指している。また、ディスクレスシステムとなるが、ディスクシステムが別売りになるのかは不明だ。

Ellewood: Xbox Series Sのリフレッシュ

XBOX SERIES ELLEWOOD

Xbox Series Sもコードネーム “Ellewood”のもと、現行機のデザインを維持したままリフレッシュされる。Microsoftは、アップグレードされたコントローラーや、Wi-Fi 6EやBT 5.2を含む新しい接続オプションのサポートなどの機能強化を導入する。こちらは既存機からの大幅なデザイン変更は見られない。

Ellewoodコンソールは既存モデルと同じ価格帯(299ドル)で発売される見込みだ。

また、新たに、「Sebile」と呼ばれる新しいコントローラーが搭載される。このコントローラーは充電式と取り外し可能なバッテリーに対応し、「没入感を高める」事を目指しているとのことだ。

XBOX SERIES SEBILE

ツートンカラーの「Sebile」コントローラーは、加速度センサーと「スピーカーにもなる」ハプティクスを内蔵しており、Sonyの最新コントローラー「DualSense」に似ている。また、新しいモジュラー式サムスティック、より静かなボタンとサムスティック、新しいアプリ機能、そして交換可能なバッテリー、リサイクル素材、修理可能性の向上といった持続可能性に関する調整も施されている。発売されれば、コントローラーを動かすだけで操作できるジャイロに対応したゲームが登場するだろう。また、コードネーム「Igraine」と呼ばれるXDLバージョンのSebileも登場する予定だ。

次世代Xbox: Zen5とRDNA5

さらに重要なことに、次期次世代Xboxコンソールに関するいくつかの詳細もリークされた。このゲーム機は、ARM64またはAMD64ベースのCPUを搭載する可能性があると噂されており、後者はZen6となる。プレゼンテーションに含まれるリークされたロードマップによれば、ArmアーキテクチャとX64アーキテクチャのどちらを選択するかについては決定待ちであるという。

さらに、新型Xboxは、Navi 5(RDNA5)ベースのAMD IPを組み込んだGPUを搭載すると見られている。資料によれば、MicrosoftはAMDと共同でチップを設計するか、AMDのNavi 5グラフィックスのライセンスを利用する可能性があるという。もしZen6 APUではなくARM64チップが選ばれるのであれば、後者の選択肢の可能性が高そうだ。

Microsoftのコンソールの計画には、NPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)の搭載も含まれており、開発者が柔軟なアプリケーションに使用できるプログラマブルな機械学習プロセッサを提供する。さらに、GPUはNext-Gen DirectX Raytracingをサポートする能力があることが明らかにされており、これはおそらく既存のDXR実装のアップデート版のことを指していると思われる。

新しいゲーム機は2028年に発売される予定で、Microsoftは現在Arm64アーキテクチャについて決定中である。


Sources



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