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AppleのM2 MacBook Airは、M2チップの搭載による処理能力の高速化と相反する動きとして、256GBのベースモデルにおいて、M1 MacBook Airと比較して低速なSSDを搭載したことで大きな批判を浴びた。だが、M3 MacBook AirではAppleはこうした批判に耳を傾け改善を行っているようだ。

この問題は、それまで128GBチップを2つ搭載する代わりに、256GBのNANDチップを1つ搭載する事でパラレル転送が行われないことから生じるボトルネックに起因する物とされていた。実際の利用シーンでは、大きなファイルをコピーしたり、8GBのRAMを最大にしてスワップメモリを使わせるほどマルチタスクをしたりすると顕著に速度の低下が確認される事態になった。

だが、今回MaxTechがM3 MacBook Air 13インチ 256GBモデルを分解したところ、旧モデルとは異なり、マザーボードには2つのNANDチップが確認出来た事を報告している。これはM1 MacBook Airのベースモデルで見られたSSDと同じ構成だ。

これを裏付けるように、MaxTechがBlackmagicのDisk Speed Testで13インチM2 MacBook Airと13インチM3 MacBook Airを比較した所、M3 AirはM2 Airよりも読み込み速度が約80%、書き込み速度が約30%高速であることが判明した。

外付けストレージから117GBのフォルダを両デバイスで転送した際の実環境テストでも、M3 MacBook AirがM2モデルを大きく上回った。M2の6分29秒に対し、M3は4分29秒で転送を完了したのだ。

15インチモデルについては不明だが、恐らく同様の構成である事が予想される。より高速なSSDは、オペレーティング・システムがSSDの一部を仮想RAMとして使用し始めるとき、リソースの多いワークロードに役立ってくる。特に、8GBのRAMしか搭載していないベースモデルでは大きな差が生じるだろう。

M2 MacBook Airだけでなく、Appleは13インチM2 MacBook Pro、15インチM2 MacBook Air、M2 Mac MiniのベースモデルにシングルNANDチップを搭載し、ベースモデルではワンランク速度の劣るSSDを搭載する流れを継続していた。ハードウェア構成の変更により、ベンチマーク結果では劣る数値が出るかもしれないが、日常的な使用ではユーザーは速度低下に気づかないかもしれないと、AppleはThe Vergeに語ったが、実際にユーザーからはあまり評判の良い対応ではなかった。今回それがついに改善されたようだ。


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