GeForce RTX 40XXシリーズの導入に伴い、数週間に渡り、その性能と共に大きく話題になったのが、新しい電源コネクタの設計だった(良い意味でも悪い意味でも)。Intelが実に20年ぶりに導入した新たな電源規格ATX 3.0に基づく、最大600Wの電力をGPUに送ることができる新しい12+4ピンに設計上の問題がいくつか報告されたのだ。中には、電源コネクタやケーブルが溶けてしまい、カードが使えなくなってしまったという報告もあった。
NVIDIAがこの新しいデザインを導入したとき、プラグや接続部が溶けたという報告が殺到したが、これはコネクタが完全に差し込まれていなかったため、ユーザーのミスであることが判明した。Intelは、この問題を解決するために、新しい接続設計を開発した。
16ピン12VHPWRコネクタは、Intelが定義した新しいATX 3.0仕様の一部で、最新のGen 5.0プラットフォームを取り込んでいる。
NVIDIAが徹底的に調査した結果、ケーブルがグラフィックカードとの接続部に完全に挿入されていない場合、リンクに障害が発生し、ケーブルと接続部が高温になり溶融することが判明した。また、グラフィックカードとケーブルを接続するスペースは、一部のユーザーのパソコンではクリアランスが不十分であることが増加の課題となっていた。NVIDIA GeForce RTX 4090のデザインにより、これまで開発されたグラフィックカードの中でも最大級の大きさとなり、ユーザーにとっていくつかの困難が生じた。それ以来、より良い接続を可能にし、GPUのクリアランスを強化するいくつかのケーブル代替品が登場していた。
加えて、今回Intelは「勧告」を発し、12VHPWR電源コネクタの設計を、現在の3ディンプル設計から、下の画像のような4スプリングアプローチに変更することを推奨しているとのことだ。
これは、IntelがNVIDIAと同じ接続を提供するグラフィックスカードを開発しているということではないが、最終的にはそうする可能性もあるだろう。
ケーブルプラグ内の圧着コンタクトは、12VHWPRコネクタ内の電流を流すための接触面積を増やし、各コンタクトの温度上昇を抑えるために、3ディンプルデザインではなく、4スプリングデザイン(下図参照)を使用することを推奨します。
Intel
この方法は、「Igor’s Lab」のIgor Wallosek氏による発見から派生したものでもある。同社はアダプターのサプライヤーとして、3つのディンプルデザインと、4つのスプリングデザインの2種類を用意していたことが判明したのだ。NVIDIAは、より利用しやすく、他よりも上に装着することが可能であったため、4つのスプリングのオプションを利用することを選択した。
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