Intelが新しいATX電源規格 – 「ATX 3.0」と「ATX12VO 2.0」を発表

Intelは2022年3月23日(現地時間)、新しい電源規格「ATX 3.0」および「ATX12VO 2.0」を正式発表した。

この記事の要点
  • 約20年ぶりにATX電源規格の更新が行われた。
  • 最大600Wの電源を補助ケーブル1本で供給できる「12VHPWR補助電源コネクター」が追加された
  • ATX12VO 2.0では、アイドル時の消費電力が削減される

約20年ぶりにデスクトップPC向け電源仕様がアップデート

ATX 3.0により次世代ハードウェアに対応

Intelが今回発表した「ATX 3.0」規格は、2003年にATX 2.0が発表されて以来、なんとおよそ20年ぶりの大刷新となる。

ASUS Thor PS
ATX 3.0電源の例(出典:Asus)

ATX 3.0は、次世代ハードウェアやPCI Express 5.0などの新しい技術に対応し、それらがフルパフォーマンスを発揮できるような新しい電源の供給方法を提供するという。

具体的には、PCI Express Card Electromechanical Specification Revision 5.0で新たに追加された、最大600Wの電源を供給するコネクターへの対応が盛り込まれたことが大きいだろう。

この新たな電源コネクターは「12VHPWR(12V High Power)補助電源コネクター」と呼ばれる。これは12の電源ピン(12V×6ピンとGND×6ピン)と4つのセンスピンで構成される新しい物で、PCI Express 5.0に対応した拡張カードは、ATX 3.0対応電源を利用することで、最大600Wの消費電力を補助電源ケーブル1本で利用できるようになる

特に、これから登場が期待されるハイエンドグラフィックスカードなどは、単体でTDP400W以上の物の登場も噂されており、そういったコンポーネントへの電源供給は今までのATX 2.0では難しくなってきたが、ATX 3.0の登場により、安心して、そして簡単に導入が出来る様になるだろう。

ATX12VO 2.0によってアイドル時の消費電力が削減される

Intelは、合わせて「ATX12VO 2.0」仕様も発表した。

ATXでは+3.3V/+5V/+12V/+5VSB(StandBy:待機用電源)の4つの電圧出力と、オプションで-12V出力を定義しているが、19年に策定されたATX12VO(12VOは、12V Onlyの意味)では出力を12Vのみに変更している。もし12V以外が必要になる場合は、マザーボード上で12Vから必要な電圧を生成して供給することで電源コストを抑える事が出来る。

これによって、大きな電源を使用できないスモールフォームファクタ(SFF)システムでは、適したサイズの電源をOEMが選択できるようになり、コスト効率を高められるとしている。

また、合わせてこのATX12VO 2.0を採用するデスクトップPCを台湾MSI(Micro-Star International)が2機種発表した。「Creator P100A」と「MPG Trident AS」である。

MSI ATX12VO 2.0
左「Creator P100A」 右「MPG Trident AS」(出典:MSI)

ATX 3.0とATX12VO 2.0の仕様は、IntelのWebサイトよりダウンロード可能となっている。 

同社によれば、上記のMSIの2機種以外にも2022年中にATX 3.0/ATX12VO 2.0準拠のシステムが市場投入される予定とのことだ。

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この記事を書いた人

TEXAL管理人。学校の授業でMS-DOSを使っていたくらいの年代。Windows95の登場で衝撃を受け、テクノロジー業界に興味を持つ。以来ガジェット・ゲーム情報を追い続けてうん十年。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題も大好き。

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