IDCの最新のレポートによると、昨年のPCワークステーションの出荷台数は8.8%減少したとのことだ。これは、2008年に同社の記録が始まって以来、2番目に悪い落ち込みであるが、アナリストは、少なくとも今後2年間は持続的な成長が続くと予想している。
2023年の落ち込みの大半は上半期に発生し、下半期には出荷が回復したため、予測は楽観的だ。他の報告によると、CPUやGPUの出荷台数は第4四半期に20%以上増加した事も報告されている。
さらに、市場規模は新型コロナウイルス感染症のパンデミック前よりも拡大している。また、企業向けワークステーション分野は、PC市場の他の分野よりも回復力がある。
上位2社のDellとHPは、2023年の大半を通じて減速したものの、市場シェアのリードを維持した。3位のLenovoは第4四半期の回復から最も恩恵を受け、中国の低迷にもかかわらず11%以上の伸びを示した。
2024年のワークステーション出荷台数は5.2%増、2025年には7.9%増になるとアナリストは複数の要因から予測している。これらの要因の中には、Windows 11への移行がある。今週、マイクロソフトは、Windows 10 Enterprise EditionとEducation Editionが、バージョン21H2は6月11日に、バージョン22H2は2025年10月14日にサポート終了になると発表した。それ以降にセキュリティアップデートを受けるには、Windows 11にアップグレードするか、高額なサブスクリプションを支払う必要がある。
さらにアナリストは、今後登場する「AI PC」がワークステーションを含む新しいデバイスの購入を促進することを期待している。CPUメーカーのIntelとAMDは、生成AIワークロードを局所的に処理できるニューラル・プロセッシング・ユニット(NPU)を搭載した新世代のプロセッサーを推進している。Microsoftも、複数のAI機能を導入する次期Windows 11 24H2 アップデートで、このトレンドに大きく投資している。同社が最近Windowsの公式キーボード仕様に追加したCopilotキーも、AIの未来に対するMicrosoftの自信の表れだ。
さらにIDCは、2028年までの年平均成長率を2%と控えめに予想している。
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