先日ついに発売された、Googleの新型スマートフォン「Pixel 7」シリーズだが、そのフラッグシップモデルである「Pixel 7 Pro」が、カメラ・ディスプレイの世界的な評価サイト「DxOMark」において、並み居る強豪を抑え、カメラ部門で1位の性能評価を獲得したことが分かった。
Pixel 7 Proは特に人物撮影で優秀な結果
今回の結果は、これまで1位だった「Honor Magic4 Ultimate」と同率1位。そして、「iPhone 14 Pro Max」を抑えての結果となる。
どちらも、Pixel 7 Proの売価を大きく上回る製品となっており、コストパフォーマンスを考えると破格の性能と言えるだろう。
DxOMarkでは、Pixel 7 Proのカメラを以下のように評価している。
評価できるポイント
- あらゆる用途、機能で安定したカメラ体験を実現
- 友人や家族の写真やビデオ撮影に最適で、どんな状況でも肌色をきれいに再現し、自然なコントラストで撮影できます。
- 写真とビデオで優れたオートフォーカス性能を発揮し、アクションを逃さず、正確に瞬間をとらえます。
- 超広角から望遠まで、すべてのズーム距離でディテールを再現する優れた総合的なズーム性能
- 難しい条件下でも、自然な肌色、正確な露出、広いダイナミックレンジで、素晴らしい自分撮りの写真やビデオを撮影できます。
- フロントカメラとバックカメラによる効果的なビデオ手ぶれ補正
- 被写界深度が広く、大人数での自撮りにも適しています。
- HDR10映像の視聴に適した明るさで、非常に優れたディスプレイ体験を実現
- ほとんどの照明条件において、非常に優れたディスプレイの演色性と輝度適応性
残念だったポイント
- メインカメラで撮影した低照度ビデオの露出不足
- 近接ズーム時にディテールがわずかに失われ、画像ノイズが発生することがある。
- フロントカメラで近距離撮影した場合、顔がピンぼけしてしまう
- 低照度下での画像ノイズの目視確認
- 屋外での輝度上昇時間が短く、視認性に影響がある
特に、「リアルトーン」による適切な肌色の描写によって、人物のポートレートにおいて高い評価を受けている。
細かな部門ごとの性能評価では、ボケではiPhone 14 Pro Maxに、メインカメラパフォーマンスではHonor Magic4 Ultimateに評価を譲る部分があったが、全体的にまんべんなく性能が高く、特に色彩表現についてが高く評価されている。
グーグルのコンピューティショナルフォトグラフィー分野での技術力の高さがここでも証明された形になる。
30倍の超解像ズームも、これまでのデジタルズームとは一線を画す性能を発揮しており、「光学系」ではなく、「デジタル処理」によるスマートフォンカメラの進化のスピードは見張る物がある。クアルコムの幹部が言うように、今後数年でスマートフォンが一眼カメラを超えるという予想も、あながち夢物語ではなくなってきているのではないか。そんな気にさせられる。
Source
- DxOMark: Google Pixel 7 Pro
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