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The Informationの報道によると、Googleは、2024年に発売する「Pixel 9」と共に、より洗練された新しいAndroid向けAIアシスタント「Pixie」を開発中とのことだ。

Pixieは、同社の新しいGemini大規模言語モデル(LLM)に基づき、スマートフォンで撮影した商品を購入するために最寄りの店舗への道順を教えてくれるような「複雑でマルチモーダルなタスク」を実行できるようになるという。

このアシスタントはGoogleのPixelデバイス専用で、GmailやGoogleマップといったGoogle製品のデータを使用する。そのため、「Googleアシスタントのはるかにパーソナライズされたバージョンに進化する」だろう、とThe Informationは述べている。10月に開催されたMade By Googleでバルドが披露したBardを統合したGoogleアシスタントとは別の製品になるようだ。

このアップデートが正確であれば、GoogleはライバルのOpenAIを視野に入れるため、AIのロードマップを大幅に変更したことになる。Googleは先週、GPT-4への回答としてGemini AIを公開したばかりだ。また、GeminiはNanoと呼ばれる新製品を通じてAndroidに登場し、オンラインでなくても会話や通話を要約するような機能をスマホに提供すると発表した。

Geminiは先週、複数のモデルを積み重ねるのではなく、開発初期から統合されたマルチモーダルAIとして開発され、お披露目された(ただし、GoogleのGeminiデモの一部は演出されたものだと伝えられている)。これにより、”既存のマルチモーダルモデルよりもはるかに優れた、あらゆる種類の入力を一からシームレスに理解し、推論する”ことが可能になるとされている。Geminiを搭載したPixieは、例えばGoogleアシスタントよりもはるかに洗練されたパーソナルアシスタントになるかもしれない。Geminiは、GoogleのAIチャットアシスタントである次世代Bardにも搭載される予定だ。

Googleはまた、AIを使って目を引くものを何でも識別できる未来的なメガネを開発しているとも言われている。

矢継ぎ早に多くのAI製品を発表しているGoogleだが、ラインナップが散らかりすぎてユーザーに混乱を招きかねない懸念もある。現在、Pixie、Bard、Gemini、Gemini Nano(スマートフォン向け)、Gemini Pro(Chrome、APIコールなど向け)、そして2024年に登場するGemini Ultraがある。対照的に、OpenAIは、GPT-4がLLM、ChatGPTがチャットアシスタント、DALL-Eが画像ジェネレーターと、比較的シンプルなものを維持している。MicrosoftがBingチャットボットとCopilotを統合したように、この辺である程度ブランドを統一していく必要もあるかも知れない。


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