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「OK、Google」と呼びかけることで応答するGoogleアシスタントは、便利な面もあるがどちらかと言えばあまり賢くないその反応にイライラすることが多かった。昨年登場したChatGPTのような生成AIによるチャットボットで繰り広げられる自然な会話に比べると見劣りすると言わざるを得ず、Googleアシスタントもあれくらい賢くなればなと思った人は少なくないはずだ。だが、それがついに実現する。

GoogleはPixel 8シリーズの発表と共に、新たに同社の生成AIチャットボット「Bard」をGoogleアシスタントに統合した「Google Assistant with Bard」を発表した。

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Google Assistant with Bardは、新しいコンテンツを生成することができる技術である生成AIの最先端のパワーと統合することで、Googleアシスタントの能力を増幅させ、斬新な方法でユーザーを積極的に支援する。Google Assistant and Bardのバイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーであるSissie Hsiao氏は、基調講演の中で、その優れた機能について詳しく説明し、マルチチャネル・コミュニケーション手段とリアルタイムのデバイス・アシストを強調した。

「Assistant with Bardは、パーソナライズされたヘルプと推論および生成機能を組み合わせています。そのため、聞くことができ、話すことができ、見ることができ、さらに、いつも手元にあるデバイス上であなたを助けるアクションを起こすこともできるのです」。

Amazonが最近発表した生成AIを搭載したAlexaと同様に、Bardドを搭載したGoogleアシスタントは、過去10年間で慣れ親しんだ比較的単純化されたスマートフォンのアシスタントよりも「よりパーソナライズされたヘルパー」を提供することを目指している。

ウェブ上のBardと同様に、Assistant with Bardは、GmailやDocsといった同社の既存アプリの一部と統合し、情報の検索や要約を支援する。さらに、テキスト、音声、画像を通じてこのツールと対話することができ、テキストメッセージの送信などを可能にするアシスタントの主要機能のいくつかも引き続き利用できる。標準的なGoogleアシスタントよりも、より会話的で、より文脈に沿った情報を得ることができる。

アシスタントの会話オーバーレイ機能は、Bardの生成AIと組み合わせることで、ユニークなユーザー・インタラクションを提供する。例えば、写真を撮影した後、Bardのオーバーレイが表示されたアシスタントを起動して、写真の被写体について詳しく知ることができる。今度の週末に備えて食料品リストを作成しようとしているときでも、古い電子メールを探し出そうとしているときでも、単にテキストを送信しようとしているときでも、Assistant with Bardは、人間のヘルパーを彷彿とさせる正確さと個人的なタッチでこれらのタスクを処理するように設計されている。

Dog demo

このツールでできることの一例として、Googleによれば、ソーシャルメディアに投稿したい写真のキャプションの作成をBardに依頼することができる。上にあるデモでは、Bardが画像にマッチした関連性の高いハッシュタグを思いつく様子も見ることができる。

Googleによると、この機能は初期の開発段階にあり、まもなく初期テスター向けに開始される予定だという。Pixel 8とPixel 8 Proのユーザーは、今後数ヶ月のうちに徐々に利用できるようになり、最終的にはAndroidとiOSで利用できるようになるとのことだ。


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