Googleは本日、同社提供のブラウザ「Chrome」に2つの新しいパフォーマンス機能を追加したことを発表した。その機能は、メモリと消費電力の削減に繋がるものとなる。
Chromeのみならず、最新のブラウザが大量のメモリを消費するのは周知の事実だろう。特に情報過多のこの時代、大量のタブを開きながらブラウジングすることも珍しくはなく、ブラウザはすぐに数GBのメモリを使用してしまう。32GB程度のRAMを搭載していれば安心だが、多くは16GB程度のRAMを使用している事が多く、マシンの速度低下に繋がっている。
今回、Chromeに新たに搭載される「メモリセーバー」は、アクティブでないタブをスリープ状態にすることで、Chromeのメモリ使用量を最大30%削減するとのことだ。タブの再読み込みは、必要なときに行うだけとなる。
一方、「エナジーセーバー」は、ノートPCのバッテリー残量が20%以下になると、アニメーションやビデオを含むサイトのバックグラウンドアクティビティと視覚効果を制限してくれるモードとなる。
この機能は、Chrome 108のリリースとともに展開され、今後数週間のうちにWindows、macOS、ChromeOS向けにグローバルに提供される予定だ。設定で、個々のサイトのスリープを解除することもできるし、メモリを山ほど積んでいてこの機能を使う必要がないなら完全にオフにすることも可能だ。
同様のバックグラウンドタブをスリープさせる機能は、MicrosoftのEdgeに既に搭載されている。昨日、Microsoftは同社のEdgeブラウザがこのスリープ機能により、9月だけで13億8000万個のタブをスリープさせ、通常占有するメモリの83%が節約されたと発表していた。同社は、5分間操作しないと自動的にタブをスリープさせる機能を数年前にリリースし(30秒間操作しないとスリープさせないことも可能)、今年初めにリリースしたEdge 100で再び改良している。Edgeにはゲームモードもあり、PCでゲームをしていることを検知すると、自動的にCPU使用率を減らすことも可能だ。
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