Googleの12,000人規模という広範囲な人員削減によって影響を受けた多くの部門のうち、FuchsiaオペレーティングシステムとArea 120インキュベーターチームが大幅に削減された事が明らかになった。
Googleは大規模なレイオフを開始し、12,000人の従業員が解雇されることになった。この措置の影響はまだ積極的に展開されているが、さらなる詳細が明らかになり始めている。
The New York Timesによると、Fuchsiaオペレーティングシステムの責任者のかなりの部分が、今回のレイオフに含まれているとのことだ。このプロジェクトに関わった400人のうち、少なくとも16%が解雇されたことになる。
FuchsiaはGoogle内で上昇気流に乗っているように見えた。何年もの間、スカンクワークスのプロジェクトだった同社のゼロからのOSは、Nest Hubシリーズに採用されるまでに成長し、今後発売されるデバイスにも採用されそうな勢いである。ここ数カ月、Googleが社内でFuchsiaの開発を強化している気配さえあった。
Google全体の従業員数が約6%削減されることを考えると、Fuchsiaチームは他の部門よりも直接的にレイオフの対象となったようです。このことが今後プロジェクトにどのような意味を持つかは、まだ不明だ。
また、BloombergやTechCrunchによると、GoogleのArea 120部門は、Alphabet全体で起きているレイオフの影響を大きく受けており、直近の削減を経て、同部門の従業員は100人を割り込んでいるという。Area 120はGoogleの社内インキュベーターとして知られており、実験的なアプリや製品に取り組んでいる。その中には、貧弱な回線や基本的なスマートフォンでもユーザーがゲームを素早くロードしてプレイできるようにするHTML5ベースのプラットフォーム「GameSnacks」などがある。Sundar Pichai CEOは、「Googleにおけるボトムアップ・イノベーションのための目的別ホームを提供する」ために、2016年に同部門を設立した。同部門のWebサイトには、こう書かれている。「Area 120のチームが毎日新しい製品、体験、サービスに取り組んでいます。」
広報担当者は、同社が「Area 120チームの大部分をダウンさせるために困難な決断を下した」と、Bloombergに語った。TechCrunchは、部門は通常、任意の時点で20プロジェクトで動作するが、残った3プロジェクトは“卒業”するか、今年の後半にGoogleに取り込まれるだろうとしている。この3つのプロジェクトに関与していないほぼ全員が、職を失ったと伝えられている。
この動きは、9月にArea 120部門が半分に削減されたわずか数カ月後のことである。当時、この動きはArea 120が“AIファーストのプロジェクト”に取り組むための再集中という枠組みで行われていた。
3つの“卒業”プロジェクトのどれかがAI関連なのか、あるいは残されたチームメンバーが何か人工知能に取り組んでいるのかどうかは不明だ。しかし、最近のThe New York Timesの報道によると、Googleは今年、少なくとも20のAI搭載製品と検索用チャットボットを披露する準備を進めているようだ。
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