先日、OBS Studioが、同社のレコーディングおよびストリーミング用ソフトウェアで、NVIDIAのNVENC AV1エンコーダをサポートすることを発表した。同社は先週、NVIDIAとともにAMDと提携することを発表している。
そして、ビデオ処理のための非常に人気のあるコマンドラインツールであるFFmpegも、NVIDIA NVENC AV1エンコーダーをサポートするようになった。これによって、これまでよりも低いビットレートでより良い品質を提供し、HEVC(H.265)エンコーディングを75~100%上回る性能を示すという。
- Git: projects / ffmpeg.git / commit
- Phoronix: FFmpeg Lands NVIDIA NVENC AV1 Encoding Support
Timo Rothenpieler氏は、NVENC AV1のエンコードサポートをマージし、次のようにまとめた。
このエンコーダは、hevc_nvencと殴り合っているようです。低ビットレートcbr設定での品質という点では、hevc_nvencはhevc_nvencより優れているようだ。アーティファクトの発生が少なく、発生したアーティファクトも私の感覚ではあまり気にならない。
より高いビットレートでは、主観的な視覚的品質という点で2つのエンコーダの違いを見つけるのは困難でした。
slow」プリセットを使用し、上記のテストを行ったところ、av1_nvenc は hevc_nvenc よりもエンコード速度で 75% から 100% 優れていました。
言うまでもなく、与えられたビットレートに対して、品質面でも常にh264_nvencを大きく上回り、また速度もわずかに上回っています。
AV1デコードは、ほぼすべての最新GPUでサポートされているが、ハードウェアエンコードのためのアクセラレータは、IntelのArc GPUを初めとして、まだ追加されたばかりだ。いずれは、ビデオストリーミングプラットフォームがデコードをサポートするハードウェアが十分に揃い、デフォルトの選択肢とすることが検討されるようになるはずだ。そして、Intel、NVIDIA、そしてAMDは、いずれもAV1ビデオ録画のためのプラットフォームとして選択されるべくしのぎを削るようになる事だろう。
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