11月15日に開催される「Snapdragon Summit」で恐らく披露されると見られる、Qualcomm(クアルコム)の次期フラッグシップチップセット「Snapdragon 8 Gen 2」と、こちらも今年中には登場すると見られるMediaTek(メディアテック)の次期フラッグシップチップセット「Dimensity 9200」についての新しい情報では、これらはApple(アップル)の最新チップセット「A16 Bionic」を上回るGPU性能を発揮するようだ。
以前、AnTuTuの総合スコアでDimensity 9200がAppleのM1を上回るスコアを記録したことはお伝えしたが、このベンチマークはAndroidスマートフォンのチップセットに有利な結果が出ることが多く、あまり公平とは言えない物だった。今回、より中立的なプログラムによって、このMediaTekの次期チップセットがAppleの最新チップセットに対抗できることが示されたようだ。
リーカーのIce Universe氏によって公開された画像では、GFXBenchのManhattan 3.1 Offscreen GPUテストに関するスコアが掲載されている。Manhattan 3.1ベンチマークは常にFHD解像度で実行されるため、デバイスの解像度によってスコアが左右されず、より公平な結果が提供される。
これまで、AppleのAシリーズチップセットはAndroid勢に対して圧倒的な高性能を誇ってきたが、今後数週間でそれが覆される可能性が出てきた。テストによると、Dimensity 9200は228FPSを獲得しており、iPhone 14 Pro Maxが記録したスコアの平均184.1FPSを上回る性能を記録している。情報提供者は、Snapdragon 8 Gen 2のGPUもDimensity 9200と同等のパフォーマンスを発揮するとしており、両AndroidチップセットがCPU面でどの程度のパフォーマンスを発揮するのかは不明だが、少なくともGPUではAppleに並んだか、もしくは上回る性能を発揮しそうだ。
Dimensity 9200の熱や消費電力に関する指標は明らかになっていないが、A16 Bionicや次期Snapdragon 8 Gen 2はTSMCの4nmアーキテクチャで製造されているので、これらの数値もほぼ同じになるはずだ。
Snapdragon 8 Gen 2とDimensity 9200は、今月末に発表される予定だ。そして、2023年第1四半期初めに発表されるGalaxy S23は、処理性能、電力効率、ワイヤレス接続に改善をもたらすと見られる。また、Xiaomi 13 ProもSnapdragon 8 Gen 2を搭載し、印象的なカメラ性能を発揮するようだ。今後のスマートフォンのラインナップは、電力効率の向上とやや大きめのバッテリーにより、バッテリーライフが改善される可能性がありそうだ。
コメントを残す