Microsoftは、個人のスマートフォンやパソコン向けの新しいセキュリティソリューションである「Microsoft Defender for Individuals」の一般提供を本日発表した。これは、「Windows」PCだけでなく、さまざまな種類のデバイス群を保護することを目的としている。
この新しいクロスデバイスのセキュリティソリューションは、Microsoft 365 Personal を契約しているユーザーに向けて本日より提供される。
3月にWindows 11 Insiders向けに初めて公開されたDefender for Individualsは、Windows、macOS、iOS、Androidのモバイルおよびデスクトップデバイス向けにマルウェアとフィッシングの保護を提供する。
また、家族のデバイスのセキュリティ状態を監視できるセントラルダッシュボードとして機能するように設計されているとのこと。
加えて、Defender for Individualsは、デバイスのセキュリティ変更に関するリアルタイムの警告や、データとデバイスを安全に保つための提案など、安全に関するアラートと推奨事項を提供する。
Microsoftによると、マルウェア保護機能は、Windows、macOS、Android携帯電話でのみ利用可能だ。一方、Web保護機能は、iOSとAndroid携帯で利用できる(Windowsでは、Web保護は内蔵のWindowsセキュリティソリューションで提供される)。
Microsoftのセキュリティ、コンプライアンス、アイデンティティ、および管理担当コーポレートバイスプレジデントであるVasu Jakkal氏は、「これはMicrosoftのエンドポイント向けDefender技術に基づいて構築され、企業が信頼するのと同じ信頼できるセキュリティを活用しています」と述べている。
「この製品は、Microsoft Defenderソリューションファミリーの最新メンバーとして、当社の包括的なセキュリティ製品とサービスのセットに加わり、Windowsセキュリティにすでに組み込まれている保護機能を拡張します」。
Microsoft Defender for Individualにバンドルされているセキュリティ機能の一部を紹介する。
- 使いやすい一元化されたダッシュボードから、セキュリティ保護を管理し、家族全員のセキュリティ保護を確認することができる。
- 既存のウイルス対策(NortonやMcAfeeなど)を表示。Defenderはダッシュボード内でこれらの保護を認識する。
- Windowsデバイスの保護をiOS、Android、macOSデバイスに拡張し、あなたとあなたの家族が最もよく使うデバイスのマルウェアをクロスプラットフォームで保護する。
- セキュリティ警告、解決策、専門家のヒントを即座に受け取り、データとデバイスの安全性を維持することができる。
Windows用のMicrosoft DefenderアプリはMicrosoft Storeから、iPhone用はApple App Storeから、Android携帯はGoogle Playからダウンロードでき、macOSはこちらから直接ダウンロードすることが出来る
個人向けDefenderは、現在、Microsoft 365の全地域で利用できるわけではないようだ。利用できない全地域の一覧は、こちらから確認できる。
Microsoft 365 Personalプランでは、加入者は同一アカウントで最大5台のデバイスでDefender for Individualsを同時に使用することができるとのこと。
また、Microsoftは5月に、中小企業向けの単体のエンタープライズグレードのエンドポイントセキュリティソリューション「Microsoft Defender for Business」の一般提供を発表している。
コメントを残す