GoogleがiOS版のChromeブラウザにおいて、アドレスバーの表示を画面下に移動させるテストを行っていることが判明した。これは、現在iOSのデフォルトブラウザであるSafariの画面構成に倣う形となる。
iPhoneの巨大化に伴い、利便性の向上等から、AppleがWebブラウザのアドレスバーを下に表示させることが出来る様にしたのはiOS 15にさかのぼる。片手でiPhoneを使うことの多い筆者も、これによって親指の届く範囲にアドレスバーが来るため利便性が非常に上がった。だが、それにより、普段PCやMac、Android端末で使っているChromeに同様な設定が出来ない事で、より不便を感じるようにもなり、iOS版Chromeを使う事への躊躇にも繋がっていた。
だが、ついにその状況が変わるようだ。現在iOS版ChromeのTestFlight版では、Chromeのアドレスバーが画面下部に変更出来るようになっているという。これは、MacRumorsの寄稿者であるSteve Moser氏によってもたらされた。
新たなChromeの新機能は、まだ正式ではないが、今後は以下のように2つの方法でアドレスバーの位置を変更する事が出来る様になるようだ。一番簡単なのは、バーを長押しすることで、位置を切り替えるオプションが表示される。2つめに、「設定」>「アドレスバー」からアドレスバーのスタイルを切り替えることもできる。TestFlightバージョンのChromeを使用している人がアドレスバーメニューを表示できない場合は、「chrome://flags/#bottom-omnibox-steady-state」フラグを有効にすることで可能になる。
Safariでも「設定」>「サファリ」>「タブ」でタブの位置を変更できるが、Safariのアドレスバーは2年前から下に配置されるのがデフォルトとなっている。
Chromeの変更はまだ全ユーザーにロールアウトされていないが、両方のブラウザを断続的に使用する人にとっては、統一されたインターフェイスを手に入れられることは有益だろう。また、大画面のデバイスでは、下段に配置されたアドレスバーの方が片手でアクセスしやすい。
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