クラウドストレージ最大手のBackblazeが、故障率などの重要な情報をカバーする四半期ごとのHDD統計を発表した。この結果は、膨大なサンプリング・サイズを用いた詳細なテストによって得られたものである。
8TBおよび10TBディスク・ドライブの年間故障率が増加
同社は現在、241,297台のディスク・ドライブを保有し、容量、モデル・タイプ、メーカーなどのパラメータ別に故障率を熱心に追跡している。これに加えて、BackBlazeは四半期ごとに、生涯年間故障率(AFR)統計を発表している。
2023年第2四半期の平均故障率は2.28%で、2023年第1四半期の1.54%から顕著に増加している。ドライブ容量別のAFRをさらに分析したところ、8TBと10TBの容量で四半期ごとのAFRが特に高く、中でも10TBドライブがトップであった。
BackBlazeはまた、12TB以上のドライブを除き、5年以上経過した旧型ドライブの3年間における四半期ごとのAFR動向を調査した。その結果、最近AFRが上昇していることが明らかになった。
また、同社の全ドライブの耐用年数別故障率は、第1四半期が1.40%であったのに対し、第2四半期は1.45%であった。容量別のドライブのQ1/Q2のAFRの違いをさらに詳しく調べたところ、8TBおよび10TBドライブで故障率の増加が確認された。
また、同社の全ドライブの耐用年数別故障率は、第1四半期が1.40%であったのに対し、第2四半期は1.45%であった。容量別のドライブのQ1/Q2のAFRの違いをさらに詳しく調べたところ、8TBおよび10TBドライブで故障率の増加が確認された。
BackblazeのAndy Klein氏は、「赤線は、全ドライブのライフタイム空燃比の第1四半期から第2四半期までの差(0.05%)であり、我々のベースラインである。赤線より上のドライブは増加をサポートし、赤線より下のドライブは増加から差し引かれます」。
BackBlazeは、AFRの増加の正確な原因を特定するには至っていないが、ドライブの稼働年数が最も可能性の高い要因のようだ。8TBドライブの製造元は、日立GST(11,205台)、Seagate(23,625台)、東芝(61台)で、10TBモデルはすべてSeagate(1,124台)だ。これらのドライブの平均使用期間が60ヶ月以上であることを考えると、5年という数字は故障の可能性が高くなる閾値である可能性がある。
ドライブが故障すると、データ復旧作業が開始され、故障したドライブは速やかに交換される。Klein氏は次のように書いている。「ドライブ故障率の増加を心配しているのだろうか?しかし、クラウド・ストレージ・ビジネスの避けられない現実は、ドライブが故障するということなのです」。
Sources
- Backblaze: Backblaze Drive Stats for Q1 2023
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