Asus、NUC Extremeシステムの販売終了を確認

Intelは昨年、NUCシステムの製造を終了すると発表したが、このフォームファクター自体を廃止することはなく、プロジェクトをAsusに譲り渡した。Asusは既存のNUCのサポートと新製品のリリースを約束したが、すべてのNUC層が継続されるわけではないようだ。Asusが明らかにした所では、今後同社はNUC Extremeシリーズの製品をリリースしないことを確認している。

IntelのNUC（Next Unit of Computing）ラインは2013年に発売され、当初は控えめなスペックと非常にコンパクトなフォームファクターだった。数年後、IntelはNUCプログラムを企業向けやゲーム向けに拡大し、やや大型のマシンを必要とするようになった。それでも、第13世代Intel CoreチップとフルサイズのGPUを搭載した最新のNUC Extremeでさえ、7.5リットルのスリムなケースにすべてを収めることに成功している。

だが、Asusはこのラインナップの整理を行う様だ。Asusの広報担当者がFudzillaに確認したところによると、NUC Extremeラインは終了するとのことだ。IntelからNUCのラインを引き継いだAsusは、NUCのラインナップに積極的な変更を加え始めており、現在の状況から、同社はこのラインナップをNUC、NUC Pro、そして最近発表されたROG NUCに切り詰めた。

この決定にはいくつかの理由があり、1つはROG NUCがROGにインスパイアされたデザイン、冷却、機能を持ちながら、技術的にはNUC Extremeを継承しているということだ。NUCデバイスは通常、小型でコンパクトであり、さまざまな用途に最適なベアボーン・オプションがうまく詰め込まれている。Raptor LakeベースのNUC 13 Extremeは、Intel Core i9-13900K、Core i7-13700K、Core i5-13600KのデスクトップCPUオプションを搭載し、Intel コンピュート・ユニットにグラフィックカード用のトリプルスロットを備え、14リットルのケース内に多くの機能を搭載している。それに比べ、ROG NUCはよりコンパクトに見えるが、モバイルグラフィックスカードに依存している。

新世代のコンパクトなAsus PCに興味があるなら、第14世代CPUを搭載したROG NUCが今年後半に発売される予定だ。価格はまだ発表されていない。ROG Strix G16CHRは現在発売中で、Core i7-13700FとRTX 4060 Tiを搭載して1600ドルからとなっている。