ArmのIPOは目標額500から550億ドルで、AppleやSamsungが既に投資で合意との報道

masapoco
投稿日 2023年9月2日 16:28
c8c15f4011af61da2ecb99f38e1385e2

AppleとSamsungを含む数社が、ARmの新規株式公開に投資することで合意したと報じられている。ArmはIPOに際し、500億ドルから550億ドルの間の評価額を目標としているようだが、SoftBankが25%の株式を取得した際の評価額640億ドルから少し下がっている点は指摘しておく必要がある。

Reuntersによると、AppleやSamsung以外にも、AMD、NVIDIA、Intel、Cadence Design Systems、Synopsys、Alphabet(Google)といったテクノロジー・チップ業界の著名企業がIPOへの出資に合意したという。新たに発表された情報によると、Armは目標評価額近くを目指す可能性があるため、より多くの投資家を参加させるための協議が行われているという。

各社の出資額は明らかにされていないが、NVIDIA、Appleなどが2500万ドルから1億ドルの出資に合意し、ArmとSoftBankはIPOで売却される株式の10%を確保するとしている。以前は、Amazonも投資家に含まれるとの話もあったが、非公開の理由により、小売大手はこの取引から撤退した。

ArmのIPOに投資する企業はそれぞれ得るものがあるため、SamsungとAppleが参加することはまったく不思議ではない。AppleはArmのノートブックとデスクトップの分野で権威を固めようとするだろうし、Samsungはこの商業的関係を利用して再度自社製チップの開発を進める可能性がある。

注意すべきなのは、ArmのIPOに投資したからといって戦略的に有利になるわけではないし、Armが相手方に優遇措置を与えるわけでもないことだ。しかし、各社が関与することで、競合他社が後にArmを買収することは難しくなる。今のところ、Armを含め、このIPOについてコメントを出している企業はない。


Source



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • Starfield 4
    次の記事

    『Starfield』、正式リリース前にSteamでの同時接続者数23万人超えを記録

    2023年9月3日 6:14
  • 前の記事

    日産自動車、「リーフ」の車載バッテリーをポータブル電源として再利用し販売

    2023年9月2日 15:13
    230831 01 j 01

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • google chrome arm hero

    Google、“遥かに高速な”ArmネイティブなChromeブラウザを正式リリース

  • UXL logo

    NVIDIAのAI市場支配からの脱却を目指しGoogle、Intel、Qualcommらが協力

  • snapdragon x elite hero

    Qualcomm、「Snapdragon X Eliteを搭載したノートPCでほとんどのゲームが実行可能になる」と発表

  • snapdragon x elite hero

    QualcommのSnapdragon X EliteはIntel Core Ultraを最大で10倍も上回るAI性能を発揮

  • arm neoverse

    Arm、AI性能の大幅向上を謳う「Neoverse V3/N3/E3」を発表

今読まれている記事