Apple Carプロジェクトの廃止がささやかれる中、同社はこれまで以上に生成AIに注力することを決定したようで、秘密主義で知られる同社としては珍しく、今後登場するAIへの取り組みを度々公にしている。
その最新のものは、同社の株主総会で語られた。CEOのTim Cook氏は、Appleが今年生成AIで「新境地を開く」と投資家らを前に宣言したようだ。
Cook氏は、「生成AIには信じられないような画期的な可能性がある。私たちは、生産性や問題解決などに関して、ユーザーにとっての変革の機会を解き放つと信じています」と述べた。
ここ数年、AppleはMacにAppleシリコンプロセッサを搭載している。Cook氏によると、これらのプロセッサはAIのワークロードを処理する能力が非常に高く、”現在市販されているAIのためのコンピュータでこれ以上のものはない”と述べている。
株主総会では、米国最大の労働組合連合であるAFL-CIOの年金信託が、Appleに対し、事業におけるAIの利用方法についての情報共有と倫理的ガイドラインの概要を求める措置を提出した。この案については、Appleは、そのような動きは企業秘密を漏らす恐れがあるとして、この取り組みに反対し、最終的に株主総会で否決された。
AFL-CIOの声明の中で、同団体は、クリエイターや権利所有者に透明性、同意、報酬を与えることなく、AIシステムが著作権で保護された作品、声、肖像、またはプロのパフォーマーのパフォーマンスで訓練されるべきであると述べている。
この措置を採用することで、Appleは実際に法的トラブルから救われた可能性がある。OpenAIは著名な作家たちから裁判を起こされており、The New York Times紙とも著作権侵害をめぐって法廷闘争を繰り広げている。
MacのAppleシリコンプロセッサーに関するCook氏のコメントを考えると、おそらくAppleのコンピューターやスマートフォンのライン全体で新しい生成AIサービスが見られ、老朽化したSiriに取って代わる可能性があると期待すべきだろう。
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