AMDがRDNA 3アーキテクチャを採用した次期Radeon RX 7000シリーズグラフィックスカードのドライバサポートを開始する中、AMDの次世代フラッグシップGPUが、どうやら384-bitメモリインターフェイスを搭載することが明らかになった。
VideoCardzがFreedesktopで公開されたAMDドライバのパッチコードから発見された情報によると、AMDのコードネームNavi 31グラフィックプロセッサ(AMDのドライバではSoC15と呼ばれている)は、6つの64ビットMCD(Memory Controler Die、AMDの新しいメモリコントローラの呼び名)をサポートしているとのことだ。
これまでAMDはGDDRとHBMのメモリサブシステムに対してUMC(Unified Memory Controller)という用語を使用していたため、AMDがメモリコントローラを表現するためにMCDという用語を使用するのはこれが初めてとなる。ダイという言葉から、メモリコントロール用に特別なダイを用意しているのか想像されるが、AMDのNavi 31がメモリコントローラに別々のダイ(つまりチップレット)を使っているかどうかは、不明だ。
PCのメモリインターフェイスは通常64-bit幅なので、64-bitのコントローラを6個搭載すれば、AMDのNavi 31は384-bitのメモリとなるが、これはNavi 21に比べて50%増となる。AMDの次世代GPUは、当然ながら現行GPUよりも演算能力が高いので、より広いメモリ帯域が必要になるはずだ。メモリインターフェイスの幅を広げるのは理にかなっているが、Infinity Cacheを増やせば十分な面もあるだろう。
これは、Radeon RX 6900 XTの512GB/sと比較して大幅に広い帯域となり、RX 6950 XTの576GB/sと比較しても50%増だ。
より広いメモリインターフェイスは、ダイスペースを取るため、実装に比較的コストがかかる。もし、AMDのNavi 31が本当に384-bitメモリバスを搭載するなら、それは間接的に、AMDが次期フラッグシップGPUを現世代のNavi 21より上位に位置づけることを意味する。それが、AMDの次世代フラッグシップの価格の上昇を意味するかは不明だが、その可能性があることは確かだ。
いつものように、非公式のソースからの未確認情報を扱っているので。AMDは未発表の製品についてコメントするつもりはなく、ソースコードのパスは最初の変更後に編集されている。確かなことは、RDNA 3が何らかの形でGPUチップレットを搭載することと、GPUコアがTSMCの5nm N5プロセスで作られることぐらいだ。
コメントを残す