AMDは、今年初め、パフォーマンスと “ボトルネック “を支援するレイトレーシング解析ツール「Radeon Ray tracing Analyzer(RRA)」を発表していたが、今回これをオープンソース化し、GitHub経由でソースコードを公開したことを発表した。
AMDは、Radeon Raytracing Analyzerにより、レイトレーシングを利用したアプリケーションのパフォーマンスを監視し、使用中に発生する可能性のある問題を突き止めることができると説明している。また、AMDはRRAコードの一般公開の発表と同時に、GitHubの「amdrdf」というライブラリで、開発者がRadeon Data FileまたはRDFを開けるようにする「AMD Radeon Data File」も公開した。RDFは、特にRadeon Raytracing Analyzerを導入時から利用しているユーザーにとっては、すでに利用されている。
このツールの発表により、AMD GPUがリアルタイムでフォトリアリスティックな効果を表示しながら、全体のコンピューティング性能をさらに向上させることが可能になるため、開発者はリアルタイムのフォトリアリスティック効果に対応したコンテンツの構築が容易になり、AMDのRadeonシリーズグラフィックスカードの販売と需要を促進することが期待される。
AMDによると、リアルタイムで光跡を作成する場合、従来は開発者が独自にアクセラレーション構造を作成する必要があり、また光跡の適用範囲や終了時刻を把握する必要があった。そのため、不自然な画像になることがあったのだ。
そこでAMDは、地形を適用することで光の効果を塊に分割し、光の軌跡の生成に必要なさまざまな地形を解析し、全体の処理を効率化するツールとして、これを提供した。
このツールを使用するには、開発者は最新のAMDグラフィックスカードドライバをインストールする必要があり、不要な影響を避けるために古いドライバはきれいに削除する必要がある。また、グラフィックスカードはRadeon RX 6000シリーズ以上に限定され、OSはWindows 10以降、Ubantu 20.04 LTS以降、さらにMicrosoft DirectX 12と新APIのVulkanをサポートしている。
以下のビデオでは、Radeon Developerツールスイートを使用したレイトレーシング機能について説明されている。
Radeon Data Fileは、Radeon Raytracing Analyzerをソフトウェア・ストレージ・デバイスとして使用する。RDFは、開発者向けの使いやすいアプリケーションで、圧縮サポートを含むディスクスペースを正しく維持する方法を概説した「コンテナ・ファイル」だ。
開発者は、同社のGPUOpen-Tools GitHubページでRadeon Raytracing Analyzerをダウンロードすることができる。
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