あなたの好奇心を刺激する、テックと科学の総合ニュースサイト

海外メディア「Tom’s Hardware」によると、AMD製GPUドライバのバグにより、Ryzen CPUの設定がユーザーの許可なく勝手に変更され、オーバークロックされてしまうことが明らかになった。

AMDはTom’s Hardwareの取材に対し、GPUドライバのバグにより、BIOSでRyzen CPUの設定を勝手に変えてしまうと言う本来意図していない挙動が起こっていることを確認した。このバグにより、ユーザーの知らない間にRyzen CPUが自動でオーバークロックされていることが確認されている。

我々は、AMDソフトウェアスイートにおいて、一部のユーザーのために特定のAMDプロセッサーの設定を調整している問題を認識しています。私たちはこの問題を調査しており、可能な限り早く詳細な情報を共有します。

Tom’s Hardwareの取材に対するAMD担当者の回答

この問題については、最近様々なソーシャルメディアで、AMD製CPUのユーザーから「自分のCPUがなぜか勝手にオーバークロックされている」という報告があがっていた。その後、この問題は調査され、AMDのGPUドライバーに起因するものであることが突き止められた形だ。

この問題はAdrenalin 22.4.1のリリースノートにも既知の問題として記載されているようで、「Radeon Performance Tuning Optionsからプロファイルをリセットまたはインポートすると、Ryzen CPU Overclock設定が変更されることがある 」と書かれている。

今回の問題は、AMDのAdrenalin GPUドライバーに起因している。AMDは昨年、Radeon Adrenalin GPUドライバーに「Ryzen Masterモジュール」を追加することで、オーバークロック体験を簡素化できるという考えから、GPUドライバーによるCPU自動オーバークロックのサポートを追加している。Ryzen CPUとRadeon GPUを持つユーザーは、1つのインターフェイスで両方のオーバークロックを行えるようになったのだ。以前は、GPUドライバとAMDのRyzen Masterソフトウェアの両方が必要だった。それが今回バグにより裏目に出た形だ。

通常、オーバークロックが行われるときには警告が表示され、「オーバークロックはCPUの保証を無効にする」ことをユーザーに確認するよう要求するようになっている。しかし、残念ながら今回はそういったアナウンスもなく、オーバークロックが実行されてしまっている状態だ。

オーバークロックは、特に低価格帯のパーツを使用している場合、システムに様々な悪影響を及ぼす可能性がある。オーバークロックは、オーバーヒートの潜在的な問題だけでなく、BSODのリスクの増加など、安定性の問題にもつながる可能性がある。

AMDは、近日中に詳細な情報を共有するとしており、このドライバのバグが保証に与える影響についても報告するとしている。

それまでは、ユーザーは「Radeon Software Slimmer」を使用してGPUドライバーからRyzen Master SDKを削除し、BIOS設定への不都合な変更を防ぐ方法をとっている。ただし、これはAMDの公式なアドバイスではなく、サードパーティ製のソフトウェアであるため、自己責任で行う形だ。また、Intel CPUのユーザーは当然ながら影響を受けない事も申し添えておく。

Follow Me !

この記事が気に入ったら是非フォローを!

Share on:

関連コンテンツ

コメントする