AMDは、オープンソースのAIソフトウェア・ベンダーであるNod.aiの買収を発表した。
AMDはNod.aiを買収することで、オープンソースのAIソフトウェア機能でより多くの知見を得ることが出来る。Nod.aiチームは、AMD Instinct、Ryzen、EPYC、およびVersal製品ファミリーのAIソフトウェアへの取り組みを支援する。
Nod.aiは、LLVM、MLIR、IREEの上に構築されたSHARK機械学習ディストリビューションの背後にある企業だ。2013年以来、Nod.aiはスマートフォンからハイパースケーラの展開に至るまで、AIの実現に取り組んできた。同社による紹介は以下の通りだ:
「Nod.aiは最適化されたAIソリューションをトップクラスのハイパースケーラー、企業、新興企業に提供しています。Nod.aiのSHARKソフトウェアのコンパイラベースの自動化ソフトウェア機能は、AMD CDNA™、XDNA™、RDNA™、および「Zen」アーキテクチャを搭載したデータセンター、エッジ、およびクライアントプラットフォームの幅広いポートフォリオで実行される高パフォーマンスのAIモデルを展開するための手作業による最適化の必要性と所要時間を削減します」。
特にNod.aiの買収は、重要なLLVMとMLIRコンパイラー・インフラストラクチャーの開発者の人材拡大に役立つだろう。
AMDの人工知能グループ担当上級副社長であるVamsi Boppana氏は、次のように述べている。「Nod.aiの買収により、AMDハードウェア向けにチューニングされた高性能なAIモデルを容易に導入できるオープン・ソフトウェアをAI顧客に提供する当社の能力が大幅に強化される見込みです。優秀なNod.aiチームの加入は、オープンソース・コンパイラー技術を進化させ、AMD製品ポートフォリオ全体でポータブルで高性能なAIソリューションを実現する当社の能力を加速させます。Nod.aiのテクノロジーは現在、クラウド、エッジ、幅広いエンドポイントデバイスですでに広く導入されています」。
AMDはここ数年、ハードウェアの開発に力を注いできたが、ソフトウェア・エコシステムの面では、NVIDIA CUDAやIntelの強力なoneAPI製品に対抗するためにカバーすべき領域が広がっている。幸いなことに、AMDはROCm、最近のMipsology買収、オープンソース・ドライバと関連Linuxインフラへの継続的な投資により、状況は変わりつつあるようだ。
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