Appleは、最近のリークによると9月13日にiPhone 14とiPhone 14 Proモデルを発表する可能性があるが、今年のモデルは、iPhone 14 Proモデルのディスプレイからノッチがなくなる以外はデザインもほとんど変わらないだけでなく、中身の性能向上も小幅な物になりそうだ。
Twitter : Ming-Chi Kuo氏のツイート
Appleの次世代A16 Bionicチップが、A15 Bionicチップと同じ、TSMCのN4Pプロセスで製造されることや、そもそもA16 BionicチップはiPhone 14 Proモデルにしか採用されないことは以前より噂されていた。
今回Apple関連のリークで有名なアナリスト、Ming-Chi Kuo氏はTwitterのスレッドでこの噂の裏付けを行う形で、A16 BionicチップはiPhone 13 ProのA15 Bionicチップに対してマイナーなアップグレードをもたらすだけだとの予測を投稿している。
Ming-Chi Kuo氏の発言の根拠としては、
- AppleのサプライヤーであるTSMCのN3およびN4の改良型プロセスN4Pプロセスの量産開始が2023年になること
- 2022年末の段階でAppleが取れる選択肢としては、「N5P」及び「N4」であること
- 「N5P」に比べて「N4」の優位性がないこと
を挙げている。
と言う事で、AppleはA16 Bionicチップに関して、恐らく現在のA15チップで用いられている物と同じ「N5P」プロセスでの製造を行う物と考えている。プロセスノードが変わらないため、回路の最適化などを行ったとしても、A16 Bionicチップは、A15 Bionicチップに比べて「限られた」性能と効率の向上に留まるとの予想だ。また、Kuo氏はiPhone 14 ProのA16 Bionicチップは、「新しいチップを搭載して性能が向上しましたよ」とアピールするための”マーケティング目的 “であると述べている。
ちなみに、Kuo氏は今年の発売が予想されている「MacBook Air」についても、製造プロセスの問題に直面すると見ている。以前、同氏はMacBook Airはデザインの刷新のみに留まり、新しいチップは搭載しないと発言していたが、それもこの考えに基づいての物だろう。
その上で、M2チップで性能の向上をアピールするならば、2023年のプロセスノードの刷新を待った方が効果的なのではないかとまとめている。
コメントを残す