ここ数年、iOSのアップデートを退屈に感じていたユーザーにとっては朗報だ。Appleは6月のWWDC 2024イベントで、iPad、Apple Watch、Macの追加アップデートとともにiOS 18アップデートを発表すると見られているが、BloombergのMark Gurman氏によれば、次期iOS 18は、かなりエキサイティングな機能の導入を計画しており、Appleにとって“iPhone向けの最大のアップデート”になる可能性があるようだ。
Gurman氏は最新の「Power On」ニュースレターの中で、iOS 18は2007年の発売以来iPhoneが受けた最大のアップデートになる可能性があると述べ、購読者限定Q&Aセクションに寄稿したGurman氏は、後日さらに詳しい情報を共有することを約束した。
OpenAI、Microsoft、Google、NVIDIAが君臨してきた生成AIの分野に、iPhoneの巨人が参入することになるかもしれない。
Appleの最初の生成AIの成果は、内部コードネーム “Ajax GPT”と呼ばれる同社の大規模な言語モデルを活用したSiriの改良版かもしれない。新しいSiriは、ChatGTPやGoogle Bardのような生成AIベースのチャットボットに似た機能を含む可能性が高い。
AppleはAI開発に数百万ドルを費やしているが、CEOのTim Cook氏は、一番になることよりも最も優れていることを優先していると述べている。Appleは、他の生成AIシステムが遭遇した精度や著作権に関する論争を他山の石とするつもりだろう。
AppleはSiri以外にも、Apple Music、Pages、KeynoteなどのアプリケーションにAIを組み込むことを検討している。また、Xcodeプラットフォームにもこの技術を応用し、コードの記述やエラーの発見を容易にする可能性もある。
事前の報道では、AppleのLLMは、クラウドサーバーに依存する他の広く使われているモデルとは異なり、内蔵チップ上で動作する“エッジAI”である可能性も挙げられている。このAIは、過去数世代のApple製デバイスに搭載されているニューラル・エンジンを活用することになる。
Morgan Stanleyのアナリストは、Appleが6月のWorldwide Developers Conferenceで、主にAIを中心としたiOS 18を開発者向けベータ版リリースとともに発表すると予想している。例年通り、新しいOSは9月にパブリックリリースされる可能性が高いだろう。
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