MetaのTwitter対抗サービス「Threads」のユーザー数が、サービス開始から1週間経たずして1億人のマイルストーンを達成したことが明らかになった。Instagram CEOのAdam Mosseri氏は自身のThreads投稿にてこれを明らかにしている。
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Threadsの1億ユーザー達成にかかった日数はわずか5日であり、これはOpenAIの「ChatGPT」の急成長をも上回るという驚くべき速度だ。Threadsはローンチから最初の2時間で200万人のユーザーを集め、その数は急速に増え続け、500万人、1000万人、3000万人、そして直近の報告では7000万人と、その成長速度は緩まることがなかった。Meta CEOのMark Zuckerberg氏は、このローンチの成功に驚きを示し、予想を超えたと述べていた。
Threadsの成功は、特にソーシャルメディアの現状を考えれば、それほど大きな驚きではない。TwitterはElon Musk氏の買収後、混乱の極みにあり、その隙を狙って登場したThreadsにTwitterに不満を持ったユーザーが殺到する事もある程度は予想できた流れだ。実際、Threadsの登場以降、Twitterのトラフィックは顕著な低下が見られている。CloudflareのCEOであるMatthew Prince氏はTwitterのトラフィックが”激減”していることを示すスクリーンショットをTwitterに公開した。
だが、Twitterは腐っても長年の運用期間を経て確立されたプラットフォームだ。Threadsの登場を持って即座に退場に追い込まれるという事もないだろう。ユーザーがそのままフォローフォロワーを維持したまま移行できるというならば話は別だが、そうしたことでもない限り多くのユーザーにとってしばらくは両立が続くのではないかと考えられる。
Threadsの本当の課題は、ユーザーの関心をそのプラットフォームで維持することだろう。GoogleはGoogle+の初期に大きな成功を収めたが、最終的にはそれを生かすことができなかった。一連のデータ漏洩とサービスの明確なビジョンの欠如を受け、検索大手は2019年4月にGoogle+を閉鎖した。
Zuckerberg氏もMosseri氏も、まだやるべきことがたくさんあることを認めている。 だが、ActivityPubのサポートや、読み取り専用のWebインターフェイス、投稿検索、ダイレクト・メッセージ、ハッシュタグ、「フォロー中」フィードといった機能の不在など、いくつかの欠けている機能があるにもかかわらず、短期間で1億人のユーザーを獲得したThreadsの功績は注目に値する。このアプリのヌードに対する厳格なポリシーは、Blueskyのような他のTwitter代替アプリとは一線を画しており、ユーザーの住み分けが進む可能性にも繋がるだろう。全体として、Threadsは強力な参入を果たしたようであり、その成功はプラットフォームの有望な将来を示唆している。
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