SpaceXが第2世代Starlink衛星54基の打ち上げに成功、通信速度改善に繋がるか

masapoco
投稿日 2022年12月29日 7:40
falcon 9 starlink

SpaceXは、12月28日に次世代Starlink衛星の第一陣の軌道打ち上げに成功し、今年60回目の飛行を記録した。

今回投入されたStarlinkインターネット衛星は54基で、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から米国東部標準時午前4時34分(日本時間12月29日午後6時34分)にSpaceXのFalcon 9ロケットにて打ち上げられた。

SpaceXの生産・エンジニアリングマネージャであるJesse Anderson氏は、打ち上げのライブ中継で、「新しいライセンスの下で、我々は新しい軌道に衛星を配備することができ、ネットワークにさらに容量を追加することができます。最終的に、これは、特に現在過剰に加入している地域で、より多くの顧客を追加し、より速いサービスを提供することを可能にします。」と述べている。

SpaceXは衛星の詳細については明らかにしなかったが、ペイロードフェアリングが切り離された後のビデオストリームでは、ハードウェアを見ることができる。54基の衛星が積み重なった様子は、これまでのスターリンクの打ち上げとよく似ているが、「Gen2」の衛星はより大きく、より高性能になるようだ。だが、Starlinkの次世代衛星とされる「V2」ではなく、なぜ「Gen2」なのか?この衛星は、Starlinkネットワークの強化のために、連邦規制当局から認可された新しい軌道シェルに配置された。今回打ち上げられた衛星は、真のGen2ハードウェア「V2」衛星の機能をテストするために使用される可能性があり、あるいは、Starshipの準備が整うまでの接続性を強化するために使用される可能性がある。

最近のレポートでは、今年何百もの第一世代のStarlink衛星を上空に送ったにもかかわらず、ブロードバンドネットワークは混雑の問題に直面していることが示唆されており、一部では転送量の上限が設けられる事態になっていた。

第2世代Starlink衛星は、より多くのトラフィックを処理できるほか、スマートフォンに直接サービスをビームすることができると、SpaceX社の創業者Elon Musk氏は述べている。今回の衛星はFalcon 9によって打ち上げられたが、SpaceX社は最終的に、開発中で1年半前から宇宙への飛行許可を待っている巨大なStarshipロケットを使い、V2衛星を打ち上げする予定だ。

12月1日、米連邦通信委員会(FCC)は、SpaceX社が7,500機の第2世代衛星を配備することを承認した。しかし、これは部分的な承認に過ぎず、SpaceX社は地球低軌道に3万個近くの衛星を送る許可をFCCに申請している。


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