驚きの9GHz超え!Intel Core i9-13900Kがオーバークロックによる世界初の偉業を達成

masapoco
投稿日 2022年12月22日 5:50
ELMOR 13900K 9GHZ

Asusは、同社のエクストリームオーバークロッカーチームが、Intel Core i9-13900Kを9GHz以上にオーバークロックさせることに成功し、CPU周波数の世界記録を正式に更新したと発表した。同社は、Asus ROG Maximus Z790 Apexマザーボードを搭載したオープンベンチシステムで記録されたこの成果をTwitterで発表した。

Asusは、Asus ROG Maximus Z790 Apexマザーボードを搭載したオープンベンチシステムで記録されたこの成果をTwitterで発表している。

CPUは、最高クロック9008.82 MHzを達成し、Pifastを6.85秒、SuperPi 32Mを3分3秒と778ミリ秒動作させることができるほど安定した動作を見せた。この成果はすでにHWBOTで共有されており、競技ルール通りの世界新記録となっている。

Asusのチームは、Core i9-13900KのEコアをすべて無効にし、さらにハイパースレッディング機能を無効にして、CPUを8つのPコアと8スレッドだけに制限した。冷却には液体窒素(LN2)と液体ヘリウムという珍しい組み合わせを使用した。Asusのオーバークロッカーの1人であるSkatterBencherによると、Core i9-13900Kは、彼が液体ヘリウム下で見た中で最も「お行儀の良い」CPUの1つとのことだ。チップは極低温環境でも非常によくスケールし、-250℃という非常に安定した温度を、それほど変動させずに稼働させている。

これまでにも何度も9GHz の壁を越えようとする試みが行われてきたが、最高のCPUや経験豊富なオーバークロッカーでさえも、何年にもわたって達成できなかったものだ。9GHzに迫った最初のCPUはAMDのFXシリーズプロセッサーで、何年にもわたって複数のオーバークロッカーが8GHz以上を記録してきたが、9GHzを越えることは出来なかった。これまでの公式記録は、FX-8370の8.722GHzだった。そして、Intel CPUは、ことオーバークロックの分野では、ここ数年AMDに後塵を拝してきたが、今回の記録でついに王座を奪還したことになる。

IntelがRaptor Lakeのプロセスノードに施した改良が、世界新記録を達成した理由であることは間違いない。Raptor LakeはIntel史上最も高クロックなCPUアーキテクチャで、Core i9-13900Kではブーストクロックが5.8GHzに達することができる。さらに、Intelは今後は6GHzを達成できる特別仕様のCore i9-13900KSの登場も予告している

偉業達成の瞬間は、以下の動画をどうぞ。



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • microsoft netflix
    次の記事

    MicrosoftがNetflixの買収に乗り出す?

    2022年12月22日 6:11
  • 前の記事

    NVIDIAの次期「Titan」GPUとされるレンダリング画像が公開、巨大すぎるクーラーに圧倒される

    2022年12月22日 5:29
    NVIDIA TITAN RTX ADA MLID 9

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • TSMC FAB18

    TSMCの3nmノードが急成長、2024年は収益の20%以上を占める可能性

  • what is ai pc

    Intel、「AI PC」の要件は40TOPS以上の性能を持つNPUが必要と述べる、ただしMeteor Lakeはこれを満たさず

  • intel ai pc developer program

    Intel、小規模ソフトウェア開発者のAI PC向けアプリ制作を支援する新プログラムを開始

  • UXL logo

    NVIDIAのAI市場支配からの脱却を目指しGoogle、Intel、Qualcommらが協力

  • us china

    中国、政府機関のコンピュータにIntelとAMDのプロセッサー使用を禁止へ

今読まれている記事