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Twitter Blueの認証バッジによって混乱が巻き起こる

Twitterを買収するなんて言わなければ良かった・・・・・・」

Elon Musk(イーロン・マスク)氏が今頃そう思っているかどうかは定かではないが、今の状況を見てみると、物事はあまりいい方向に進んではいないように思える。

二転三転した後、Twitterは、有料サブスクリプションプラン「Twitter Blue」向けにのブルーカラーの“認証バッジ”を導入した。今までこの認証バッジは、アカウントの背後にいる人物や組織が「Twitterによって本人であると言う正当性が確認出来た」ことを示すためのものである。これは、なりすましを防ぐために必要な機能であり、ユーザーはこれを頼りに、そのアカウントの正当性を確認することが出来たわけだが、この度Musk氏が行った変更によって、この青い認証バッジはある種のステータスシンボルへと変貌を遂げ、誰でも8ドルを払えばバッジが買えるようになったのだ。この変更は、なりすましや詐欺師の横行を招くとの意見が多く出ていたが、実際の所、物事は大方の予想通りの混乱を招いている。実際に早速なりすましが続出しているのだ。

例えば、任天堂になりすましたアカウントが認証バッジを取得し、すぐにマリオが中指を立てている画像を投稿している。さすがにこれはすぐに気付く例だが、巧妙な詐欺師はこの状況を絶好の機会ととらえることだろう。既にトランプ元大統領などの有名人になりすまし、認証バッジを表示しているアカウントが続出しているのだ。

Twitterは、こうした認証済みのなりすましアカウントが現れると、それを停止させるというモグラ叩きを行っている。ただ、ユーザーからすれば8ドルかかる高額なモグラ叩きであり、運営元にはお金を落としているのだから結果的にはMusk氏の勝利ではないかという意見もあるが、なりすましアカウントから散発的に8ドルを徴収することが、Twitterのバランスシートの穴を塞ぐことになるのかどうかは不明であるが、Twitterの評判は下降の一途を辿っているようだ。広告の引き上げも起こっており、長期的に見ればこの事態は会社にとって間違いなくマイナスだろう。

この混乱は、Twitterの買収劇にまつわるMusk氏の一連の空回りを象徴する出来事だろう。そもそもの思いつきからか、彼は440億ドルでの買収を思いついたはいいが、その後色々と注文を付けて取引から逃れようとした後、法的措置の脅威によって買収を余儀なくされた。実際に彼は、そこから抜け出そうとしたことと、最終的に会社を買いかぶりすぎたことを認めている。その結果、重要なチームを切り捨てる大量解雇、立ち上げてはすぐにやめる無意味な機能(短命に終わった「公式」認証バッジのように)、Twitterをユーザーの預金を預かって投資し、利回りを返す銀行のようなものに変えるといった、プラットフォームとしての機能を逸脱した荒唐無稽な提案が行われているようだ。

現状は、すでに認証された人々も青いバッジを手にするが、その他新たに月額8ドルを払えば独自のバッジを購入する事が出来ると言うという、混乱した状態になっている。誰が誰なのかを見分ける唯一の方法は、認証バッジの上にカーソルを置くことで、その人がバッジを購入したのか、それとも以前Twitterによって組織的に認証されたのかを説明するポップアップが表示されるが、多くのユーザーはバッジの有無でしか正当性を確認しないと言う認識が、そもそも抜け落ちているのかも知れない。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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