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ソニー、高画質ミラーレス一眼「α7R V」を発表 – AIによる新世代のAFと8K動画撮影機能などを搭載

Sony(ソニー)は、ポートレートや風景など、高解像度での撮影に特化した最新のミラーレスカメラ、「α7R V」を発表した。新モデルは、前モデルの「α7R IV」と同じ6100万画素の解像度となるが、8倍強力になったという新Bionz XRプロセッサーを搭載し、AIオートフォーカスの改善、最大8段の手ぶれ補正、8K 24p動画を実現している。

最も強調されている改良点はオートフォーカスで、α7R VはSonyのカメラで初めて「姿勢推定技術」と呼ばれるものを導入している。このシステムは、人体の20の異なるポイントを測定し、目がどこにあるべきかを把握することができるという。そのため、カメラに近づいたり遠ざかったりする人を正確に追尾し、一瞬姿が見えなくなったとしても、追尾し続けることが可能だ。さらに、車や電車、平地、動物、昆虫など、さまざまな被写体を選び出すことができるようになった。

α7R Vは主にフォトグラファーをターゲットにしているが、動画機能も充実している。α7R Vでは8K、最大24fps、ピクセルビニングなしの6.2K動画が撮影できるようになっている。α7S IIIと同じヒートシンクを搭載し、4K撮影は無制限、8K撮影は最大30分まで可能とのことだ。

また、センサー幅全体を使ったスーパーサンプリング10bit 4K動画を最大30fpsで、または1.2倍クロップで60fpsで扱うことが可能。さらに、16ビットRAW動画を最大4K 60pで外部レコーダーに取り込むことも可能となっている。

手ぶれ補正システムもアップグレードされており、ボディ内手ぶれ補正(IBS)システムは5.5段から8段に強化されている。CANONのEOS R5に並んだ形だ。また、α7R Vで採用されたチルトディスプレイの代わりに、ハイアングル撮影や動画撮影などに便利な新開発4軸マルチアングル液晶モニターを搭載している。

α7R Vの撮影速度は従来と同じ10fpsだが、従来のように非圧縮だけでなく、圧縮されたRAWファイルの撮影が可能になった。また、バッファは最大583枚の撮影に対応し、長時間の連写が可能となっている。

また、クラス最高レベルの944万ドット電子ビューファインダーや、高速なCFexpress Type AとUHS-IIカードに対応したデュアルカードスロットなど、魅力的な機能を多数搭載している。さらに、16枚の写真をAI処理によりフレーム間の動きを自動検出して補正し、24080万画素の1枚の画像に合成するピクセルシフトマルチショット(三脚使用時のみ)を新たに搭載している。

AIを活用したホワイトバランス、被写界深度を高める最大299フレームのフォーカススタッキング、よりフィルムライクな外観を実現するSonyのCinetoneカラープロファイル、A7 IVと同様のダイヤルと操作系を備えた最新のボディ、Power DeliveryによるUSB-C充電、Webカメラのネイティブ対応と、多くの機能がアップデートされた。α7R Vは、12月に560,000円で登場する予定だ。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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