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DLSS、FSR、XeSSのアップスケーリングテクノロジー比較テストが行われ、AMDのFSRが最も安定していることが明らかに

NVIDIAAMD、そして最近ディスクリートGPU市場に再度挑戦を始めたIntelは、各社それぞれが独自のアップスケーリングテクノロジーをリリースしており、PCゲーマーは幅広い選択肢から選ぶことが出来るうれしい時代が訪れた。

Tellusim Engine(およびGravityMark GPUベンチマーク)のメーカーであるTellusim Technologiesは、この3つのアップスケーリング技術を直接比較した新資料を公開した。Tellusim はAlexander Zapryagaev(アレクサンダー・ザプリャガエフ)氏が設立したスタジオだ。

Zapryagaev氏は、いくつかの極端なアップスケーリング比率を試した結果、DLSSが最も良い品質を示す一方で、FSRが最も安定していることが判明したと報告している。XeSSは、残念ながらこの2つの点で、確実に遅れをとっていることも述べている。ます。

1:36という極端なアップスケーリング比率では、13hのDOSモード(320×200)からフルHD(1920×1200)の解像度を作ることができるという。テストでは、200 % (1:4) から始めて、極端な 600 % (1:36)における比較を行っている。

最初のテストは、単純なアニメーション・オブジェクトを用いたチェッカーボード・テストだ。NVIDIA DLSSは最高の品質を示すが、400%を超えたあたりから少し不安定さが見え隠れする。AMD FSR2はどのモードでも安定している。Intel XeSSの品質については、NVIDIA GPUで動作しているため、結論は控えている。

2つ目のテストは、チェッカーボードが地平線に向かうように、カメラの位置を下げただけだが、結果はこちらも同様だった。

次に、実際のゲーム環境に近いテストを見てみよう。すべてのアップスケーリングライブラリは、ブルーノイズとボリュームライティングを含む同じ入力データを持っている。ターゲットのレンダリング解像度は2Kだ。600%モードのソース画像サイズは428×241しかないが、アップスケーラはこれを2Kサイズにまで変換する。

全体として、AMD FSR2はすべての解像度で最も安定しており、DLSS 2.4よりもさらに優れたノイズ除去を実現している。なお、DLSS 3.0と、実際にIntel GPUで動作させたXeSSの結果は、後日追記されるとのことだ。

とはいえ、これらの6倍にもなるアップスケーリングは実際のユースケースを想定した物というよりは、実験的な側面が強いと言えるだろう。

FSRの標準実装ではパフォーマンスモードで2倍のアップスケーリングしかできない。また、DLSSではウルトラパフォーマンスを選択すると3倍のアップスケーリングが可能だが、8K解像度で再生する場合にのみ推奨される。XeSSではウルトラパフォーマンスモードで2.3倍のアップスケーリングが可能となると言ったように、400%以上のアップスケーリングは想定されていない。

とはいえ、それぞれのテクノロジーの限界を知ると言った側面で見てみれば興味深いのではないだろうか。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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