AMDのNavi 31は384ビットのメモリインターフェイスを採用

masapoco
投稿日
2022年7月14日 14:36
amd radeon chip

AMDがRDNA 3アーキテクチャを採用した次期Radeon RX 7000シリーズグラフィックスカードのドライバサポートを開始する中、AMDの次世代フラッグシップGPUが、どうやら384-bitメモリインターフェイスを搭載することが明らかになった。

VideoCardzがFreedesktopで公開されたAMDドライバのパッチコードから発見された情報によると、AMDのコードネームNavi 31グラフィックプロセッサ(AMDのドライバではSoC15と呼ばれている)は、6つの64ビットMCD(Memory Controler Die、AMDの新しいメモリコントローラの呼び名)をサポートしているとのことだ。

これまでAMDはGDDRとHBMのメモリサブシステムに対してUMC(Unified Memory Controller)という用語を使用していたため、AMDがメモリコントローラを表現するためにMCDという用語を使用するのはこれが初めてとなる。ダイという言葉から、メモリコントロール用に特別なダイを用意しているのか想像されるが、AMDのNavi 31がメモリコントローラに別々のダイ(つまりチップレット)を使っているかどうかは、不明だ。

PCのメモリインターフェイスは通常64-bit幅なので、64-bitのコントローラを6個搭載すれば、AMDのNavi 31は384-bitのメモリとなるが、これはNavi 21に比べて50%増となる。AMDの次世代GPUは、当然ながら現行GPUよりも演算能力が高いので、より広いメモリ帯域が必要になるはずだ。メモリインターフェイスの幅を広げるのは理にかなっているが、Infinity Cacheを増やせば十分な面もあるだろう。

これは、Radeon RX 6900 XTの512GB/sと比較して大幅に広い帯域となり、RX 6950 XTの576GB/sと比較しても50%増だ。

より広いメモリインターフェイスは、ダイスペースを取るため、実装に比較的コストがかかる。もし、AMDのNavi 31が本当に384-bitメモリバスを搭載するなら、それは間接的に、AMDが次期フラッグシップGPUを現世代のNavi 21より上位に位置づけることを意味する。それが、AMDの次世代フラッグシップの価格の上昇を意味するかは不明だが、その可能性があることは確かだ。

いつものように、非公式のソースからの未確認情報を扱っているので。AMDは未発表の製品についてコメントするつもりはなく、ソースコードのパスは最初の変更後に編集されている。確かなことは、RDNA 3が何らかの形でGPUチップレットを搭載することと、GPUコアがTSMCの5nm N5プロセスで作られることぐらいだ。



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • Samsung 24Gbps GDDR6 DRAM dl1FF
    次の記事

    Samsungが世界初の24Gbps GDDR6 DRAMを発表

    2022年7月14日 16:29
  • 前の記事

    暗号通過最大の貸し手の1つであるセルシウスネットワークが破産を申請

    2022年7月14日 11:40
    bitcoin sand

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


おすすめ記事

  • TSMC FAB18

    TSMCの3nmノードが急成長、2024年は収益の20%以上を占める可能性

  • us china

    中国、政府機関のコンピュータにIntelとAMDのプロセッサー使用を禁止へ

  • AMD Ryzen AI

    AMDの次世代モバイルチップ「Strix Point」はSnapdragon X Eliteを大きく上回るAI性能を発揮か?

  • amd fsr 3

    AMD、FSR 3.1を発表、他のアップスケーリングと組み合わせてフレーム生成が可能に

  • amd instinct mi300x

    AMD、まもなくAIチップ「MI300X」を大量出荷、市場の7%を確保する可能性が伝えられる

今読まれている記事