iPhone 14 Proは、現行のiPhone 13 Proと同様に、ProMotionテクノロジーを採用したディスプレイになる物と予想されているが、この可変リフレッシュレートディスプレイによって、現在Apple Watchが実現しているような「常時表示」が可能になるのではとの予想がアナリストから報告されている。
Twitter : Ross Young氏の投稿から
Apple Watch Series 5から採用された機能として、画面が暗くなり、ディスプレイの動きも少なくなるが、手首を下ろした状態でも時間や文字盤、アプリが表示され続ける「常時表示」がある。これによって、時計としての使い勝手が格段に上がっているのは、既に使っている方なら実感していることだろう。これは、低温多結晶酸化物(LTPO)ディスプレイによる可変リフレッシュレートによって実現している。
現在、iPhone 13 Proモデルも、LTPOディスプレイパネルが採用されており、10Hz〜120Hzの可変リフレッシュレートが可能となっている。だが、リフレッシュレートの下限が10Hzと言うのもあり、常時表示は実現されていない。
今回、ディスプレイ専門サプライチェーン調査会社、DSCCのアナリストであるRoss Young氏は、5月24日にディスプレイ市場と技術に関するレポートを公開した。このレポートに対するTwitterで寄せられた質問の中に、「iPhone 14 Proシリーズでは1Hzからの可変リフレッシュレートにより、常時点灯機能が実現する可能性があるか?」という質問に対して、Young氏は「確認はできないが、期待している」と返答している。
1Hzのリフレッシュレートは、バッテリー消費を抑えつつ、情報を表示出来るようになるため、デバイスがアクティブではない時に静止画像を表示しておくと言った使い方が可能となる。例として、SamsungのGalaxyなどでは、「Always On Display」と言った機能で、1Hzのリフレッシュレートによる常時表示機能を搭載している。
ちなみに、iPhone 13 Proにも過去にこの常時表示機能が搭載されるとの噂が流れたことがあったが、実現していないのはご存じだろう。
今回、iPhone 14 Proでも同様の憶測が流れているが、あまり代わり映えしないデザインや、機能面などを考えると、1つのアピールポイントとして今回「常時表示機能」が新たに搭載される可能性はありそうだ。
実際、時計や通知をちょっと確認するためだけに画面をオンにして、またすぐに消灯させると言う使い方をする人は多いはずだ。また、MagSafeの普及により、スタンドに立てかけたりして無線充電している人も少なくないだろう。そういったときに、一部の表示が常時表示されているだけでも、かなり使い勝手は上がりそうだ。
実際に導入されたら、想像以上に反響を呼びそうな機能なのではないだろうか。
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