AMDは,Zen 3世代のCPUコアを採用するワークステーション向けプロセッサ「Ryzen Threadripper PRO 5000 WX」シリーズを3月上旬に発売すると発表した。
ラインナップは5製品 ベースクロックがアップ
これまでZen 2アーキテクチャベースの「Threadripper PRO 3000 WX」をの後継として登場した物が、Threadripper PRO 5000 WXシリーズとなる。Epyc MilanをベースにしたZen 3アーキテクチャの7nmプロセスで製造される。Ryzen6000シリーズで登場したAMDの最新Zen3+ ではないため、6nmプロセスではない点が残念ではある。
Threadripper PRO 5000 WXシリーズの製品ラインナップを前世代と比較して示したのが下のスライドだ。最大コア数やスレッド数は前世代から変化ない。
見比べてみるとお分かり頂けると思うが、前世代と比べて,全製品でベースクロックが100MHz,ブースト時の最大クロックが200~300MHz向上している。また24コア/48スレッドの製品が新しく加わっていることが新しい点だ。
また、ハードウェアレベルでマルウェアを防ぐ「AMD Shadow Stack」に対応し、エンタープライズレベルのセキュリティを手に入れている。
対応ソケットは,Threadripper PRO 3000 WXシリーズと同様に「sWRX8」である。そのため,I/O周りの仕様もThreadripper PRO 3000 WXシリーズと変わらず、対応メモリはDDR4-3200となり、メモリチャンネル数は8チャンネル。PCI Express(以下,PCIe)4.0インタフェースを128レーン分備えている。
性能面でライバルを圧倒
競合するのはIntelのXeonプロセッサーだが、それに対する性能面での優位性もアピールされている。下のスライドをご覧頂ければ一目瞭然だが、基本的なスペックからして圧倒しているのがお分かり頂けるかと思う。
事実、Threadripper PRO 5000 WXシリーズはコアあたりの消費電力は67%低く、3Dレンダリング性能が39%も高いため、消費電力あたりの性能になると最大2倍に達するとのことだ。
ゲーム分野、研究分野、製造業など様々な分野で活用されており、今後もこの高性能を生かして効率化が図れると考えている。また、特にメタバース分野での活用も視野に入れているようだ。
Lenovoのワークステーションに早速搭載されて販売が行われるとのことだ。
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