Xiaomiは、現在開発中のAR(拡張現実)グラス「Wireless AR Glass Discovery Edition」を発表した。これは業界初の「Retinaレベル」の画像解像度を誇り、より自然なAR体験に繋がるものと報告されている。
AR/VRヘッドセットは、コンシューマー・テクノロジー分野における次の大きな話題になると期待されている。長年噂になっていたAppleの複合現実型ヘッドセットもいよいよ今年登場すると言われており、この分野が盛り上がってくることが期待されるが、この流れにXiaomiもいち早く乗るつもりのようだ。
Meta Questとは異なり、XiaomiのARグラスはPCやスマートフォンにテザリングする必要がない。その代わり、Xiaomiが開発した独自の通信リンクを使ってワイヤレスで通信し、そのレイテンシは50msと謳われている。Xiaomiは、QualcommのSnapdragon XR2 Gen 1プラットフォーム上にワイヤレスARグラスを構築している。
軽量設計を実現するため、メガネはマグネシウムリチウム合金とカーボンファイバーで作られている。Xiaomiによると、重量を抑えるためにシリコン-酸素陽極電池を使用しているとのことだ。これらの進歩により、ARグラスの重量はわずか126gとなり、長時間の使用でも快適に装着できるという。
Xiaomiは、ARグラスに「Retina(網膜)レベル」のディスプレイを使用し、PPD(ピクセルパーディグリー)57、定格輝度最大1200nitsを実現したとしている。ディスプレイは2つのMicroOLEDスクリーンで構成され、導光プリズム内の3つの面がスクリーンに映し出されるものすべてを反射する。エレクトロクロミックレンズにより、明るい環境下でもARメガネを装着することが出来るとのことだ。また、このレンズはブラックアウトモードも可能で、より没入感のあるコンテンツ視聴を可能にする。
また、ジェスチャー認識機能も搭載しており、指の動きによって操作できるとのことだ。どうやら、これによって “片手での高精度なピュアジェスチャーインタラクション”が可能になるとしている。これには、指の関節の動きを読み取ることで対応しているようだ。ジェスチャーを使って、ページをスワイプしたり、アプリを開いたり、ホーム画面に戻ったりと、スマートフォンを使うことなく操作できるという。
Xiaomiは、Mi Shareのストリーミング機能を利用して、TikTokやYouTubeなどのアプリをARグラスで利用できるようにしている。視聴空間のどこにでもアプリを配置でき、空間ジェスチャーでUIを調整できるようだ。
これはコンセプトであるため、Wireless AR Glass Discovery Editionを一般に発売することはないとしているが、AR/VRヘッドセット市場は今後数カ月で加熱することが予想されるため、Xiaomiがこの市場に参入するのは時間の問題だろう。
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