Windows 11は、ホームボタンが中央に来るなどの見た目の変更は大きかったが、内部的にはWindows 10から大きくアップグレードされたわけではなかった。しかし、MicrosoftのWindows 12となるであろう次期OSは、かつて開発がされていたWindows 10XやCore OSプロジェクトの要素が含まれている可能性がありそうだ。新たなリークによると、Microsoftは、Windowsをより信頼性が高く、モジュール化され、安全なものにすることで、Windowsの近代化を目指しているという。
内部情報筋によると、MicrosoftにはCorePCという内部プロジェクトがあり、その最も大きな変更点はCore OSプロジェクトの名残である「state separation(状態分離)」の実装にある。この変更により、Windows 12は、インストールされたすべてのプログラムにOSへのフルアクセスを与える代わりに、一連のAPIを通じてシステムと対話することを要求することで、AndroidやiOSにより近いものになる。
状態分離には、システムの重要な部分を読み取り専用にすることでセキュリティを高めるなど、いくつかの利点がある。CorePCのモジュール性により、アップデートの開発とインストールはより迅速になり、Windows 12は、システムコードを変更するアプリが少ないため、パフォーマンスが向上し、よくある「OSを使い続けていると重くなる」と言うこともなくなるだろう。このアプローチにより、Microsoftはついに、Windowsの人気を支えているアプリの互換性を維持したまま、Chrome OSに対抗できるようになるかも知れない。
Microsoftは、Edge、Androidアプリ、Officeアプリのみを実行するCorePCの内部ビルドをテストしている。このビルドは、教育に特化したWindows 11 SEよりも60~75%小さく、超低予算PCや教育用マシンを想定している。よりパワフルなPCであれば、これまで通りWindowsソフトウェアのエコシステム全体にアクセスできる。さらに、互換性レイヤー(コードネーム:Neon)により、共有状態のOSを必要とするレガシーアプリが引き続き動作することが保証される。
最後に、MicrosoftはWindows 12でAI機能を全面的に採用すると言われており、画面をスキャンして文脈に沿った情報を提供したり、見たものに基づいてテンプレートを投影するなどの機能を備えている。一部の機能は、特定のチップセットに対する最適化に依存する可能性がある。
リーカーは、CorePCが2024年の次のOSのメジャーリビジョンに間に合う可能性があると示唆している。
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