Windowsの「PrintScreen(prt scr)」キーは、長らくキーボードに鎮座してはいたが、使いにくいことこの上なかった。キーを押下しても、Onedriveを使っていれば画面全体が保存されるだけで、設定していなければそれすらなく、クリップボードに一時保存されるだけだ。無数の画面共有ソリューションが溢れ、iOSやAndroidにおけるスクリーンショット機能に慣れているユーザーからすれば、噴飯物だったこの過去の遺物が、ついに変わろうとしている。Windows 11の最新のInsiderビルドでは、PrintScreenキーを押すと、内蔵のSnipping Toolが起動するようになったのだ。
とはいえ、この機能自体は新しいものではない。実はMicrosoftは、Windows 10でこのオプションを導入していた。「設定」>「アクセシビリティ」>「キーボード」でアクセシビリティの設定を見てみよう。約半分までスクロールすると、Print ScreenをSnipping Toolに関連付けるオプションがあるのだ。しかし、これは知らなければまず触ろうと思わない部分であり、知らない人がほとんどだろう。
KB5025310アップデートが配布されると、Windows 11では、デフォルトでPrint Screenキーと Snipping Tool がリンクされるようになる。数十年前、ほとんどのパーソナルコンピューターは、小型で低解像度のモニターを搭載していたため、画面全体をキャプチャすることは合理的だった。しかし、4Kディスプレイとマルチモニターの時代には、スクリーンショットをクリップボードに保存することはほとんど役に立たない。
MicrosoftがWindowsでこの問題に取り組んだのは最近のことだが、この変化に対する欲求は何年も前から存在していた。数多くのサードパーティアプリがPrint Screenキーに接続しており、それらを使っている方も多いことだろう。
代替ソリューションで落ち着いていた人は、サードパーティのオプションよりも劣る部分の多いSnipping Toolに乗り換えたくないかも知れない。設定は、アクセシビリティメニューで変更することも可能だ。この新しいビルドは、ベータ版Insiderチャンネルでリリースされており、開発チャンネルで公開されるものよりも正式リリースに近いことを意味する。KB5025310アップデートが安定版チャンネルに移行するまでの期間は、おそらく数週間と思われる。
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