AMDの次世代モバイル・プロセッサー「Strix Point」のスペックが徐々に明らかになってきた。北京で開催されたAI PCイノベーション・サミットにおいて、Strix PointがCPU、GPU、NPUの全てが最先端のアーキテクチャにアップグレードされることが明らかになった。
CPUコアは次世代アーキテクチャの「Zen 5」を搭載し、GPUはRDNA 3+を搭載するという。これ自体は既に一部のリークもあり、それほど驚くべき事ではないが、AMDはこの次世代モバイルチップにおいてAI性能を大幅に高めることを意図しており、最新のXDNA 2 NPUをチップが組み込まれるということだ。
AMDは生成AI処理能力を大幅に向上させるため、Strix Point には最新のXDNA 2 NPUと、はるかに堅牢なRyzen AIソフトウェア・スイートが搭載されるのことだ。この新しいNPUは、現行世代のXDNA NPUの3倍の性能を発揮し、合計70TOPS以上を実現する。ちなみに、AMD Ryzen 8040シリーズは、NPU TOPSが16で、合計TOPSは39である。IntelのCore Ultraシリーズは最大34 TOPS、Qualcommの次期Snapdragon X Eliteチップは45 TOPSを提供する。
ちなみに、GPUに採用されるRDNA 3+はRDNA 3アーキテクチャの進化版であり、今後リリースされるRDNA 4 GPUアーキテクチャを置き換えるのではなく、むしろ強化することを意図していると説明していると、GPU テクノロジーおよびエンジニアリング R&D 担当上級副社長David Wang氏は説明している。その詳細については明らかにされていない。
AMDによると、恐らくRyzen 9050と呼ばれる事になるStrix Pointは2024年後半に発売されるとアナウンスされているが、リーカーの@harukaze5719氏によると、実際の出荷は2025年初頭になり、搭載PCも2025年になる可能性もありそうだ。
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