AppleがEpic Gamesの開発者アカウントを凍結したことについて、欧州連合(EU)当局がこの問題を調査していることが明らかになった後、Appleはこの決定を早々に撤回した。この方針転換により、EpicはEU圏内のiPhoneやiPadに独自のアプリストアを提供できるようになる。Appleがアプリ内課金問題で同ゲームをApp Storeから追い出してから4年近くが経過しており(この決定は、両者間の長引く法廷闘争に拍車をかけた)、パブリッシャーはまた、EU圏内のこれらのデバイスにFortniteをより簡単に復活させることができるようになる。
Epic Gamesは以前、欧州連合がデジタルサービス法を可決したことを受け、欧州でiOS版Epic Games Storeを立ち上げる計画を発表していた。この法律により、AppleはiOSデバイスにサードパーティのアプリストアを追加することを余儀なくされた。
Epicは、スウェーデンの子会社がAppleの開発者アカウントを取得し、iOS版Epic Games Storeを作成・運営できるようになったと発表した。しかし今週初め、EpicはAppleがEpicスウェーデンスタジオの開発者アカウントを取り下げたと発表した。Epicは、Epicと同社のCEOであるTim Sweeney氏が、AppleのデバイスにおけるDSAの実装方法について公に批判していたこともあり、Appleがアカウントを取り消したのだと主張していた。
その後、EUの規制機関である欧州委員会は、この論争についてAppleに詳細な情報を求めたことを確認し、”Appleの行動がDSA(デジタルサービス法)の遵守に疑念を抱かせるかどうかを評価している”と付け加えていた。
この新たな調査の脅威は、Appleが決定を覆し、Epic Games Swedenの開発者アカウントを復活させるのに十分だったようだ。Sweeney氏はXへの投稿で、この動きは「欧州の法の支配、欧州委員会、そして世界中の開発者の発言の自由にとって大きな勝利だ」と述べた。
Epicは2024年後半にヨーロッパでiOSストアを立ち上げ、また今年中にEUのプレイヤー向けにFortniteを再開する予定だ。
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