Intelは次世代CPUであるRaptor Lakeの情報をまだあまり明らかにしていないが、噂では6GHzを超えるクロック周波数を達成するなど、大きくパフォーマンスが向上することが期待されている。今回、その未発表のIntel Core i9-13900について、CPU-Zのスクリーンショットがリークされ、エンジニアリングサンプルの仕様が明らかになった。
Twitter : @wxnod氏のツイート
Intel Raptor Lake Core i9-13900 ESの仕様が公開 24コア、32スレッド、3.8 GHzクロック、65Wで36MBキャッシュ
今回のリークは@wxnod氏によって行われた。このCPUは「Raptor Lake」チップとラベリングされており、8+16のコア構成が確認出来る。これには、Raptor Coveをベースにした8個のPコアと、Gracemontコア・アーキテクチャをベースにした16個のEコアが含まれている。また、AVX-512はIntelのコンシューマ向けラインアップから削除されたため、このCPUはAVX-512以外の命令セットを備えていることが確認出来る。
CPUはPコアに16MB(各コア2MB)、Eコアに16MB(4コアのクラスタごとに4MB)のL2キャッシュを搭載する。これにより、合計32MBのL2キャッシュが得られ、L3キャッシュと合わせると、合計68MBのキャッシュを提供することになり、これは「ゲームキャッシュ」と名付けられると噂されている。これは、より大容量のL3キャッシュを持つAMDのRyzen 7000 CPUに直接対抗するために使われることになるが、Intelの競合も今年後半にV-Cacheパーツの投入を確定しているので、Intelがどう出るか見ものである。
クロックについては、Intel Core i9-13900 Raptor Lake CPUは、定格クロックが3.8~4.0GHzとなっている。これはKモデルではない、65Wパーツなので、そもそもかなり低いクロックとなっており、さらにエンジニアリングサンプルなので更にクロックは低くなっていることが予想される。最終的なクロックは、最大5.0GHzのCore i9-12900と同じ程度になるか、噂では6GHz以上になるとの話もある。同じチップは最近、SiSoftware Sandraのパフォーマンスプレビューにも登場し、Alder Lake Core i9-12900よりも最大50%高い性能を示していた。
また、チップの定格はPL1定格で65Wのみであることに注意が必要だ。MTP(Maximum Turbo Power)定格またはPL2は200Wに近い必要がある。Corei9-12900の定格も65WPL1だが、MTPの定格は202Wであるため、より多くのコアとより高いクロックを備えた後継機種は、間違いなくもう少し電力を消費するはずだ。
Intel第13世代RaptorLakeデスクトップCPUは、今年後半に発売される予定であり、DDR5とDDR4DRAMの両方をサポートする既存のLGA1700/1800ソケットプラットフォームでサポートされる。
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