あなたの好奇心を刺激する、テックと科学の総合ニュースサイト

24コアIntel Core i9-13900と呼ばれる「Raptor Lake」世代のCPUプレビューが公開

「Corei9-13900」と名付けられた、Intelの第13世代Core CPUのプレビューが、  SiSoftwareで公開された。これによると、Intelの次世代CPUは大きなパフォーマンスの改善が期待できそうだ。

SiSoftware Sandraは、コンピュータの性能を評価したり、ハードウェアの詳細情報を取得できる Windows 向けのシステム分析、診断、ベンチマークユーティリティだ。

第13世代Intel Raptor Lake CPUは、最適化された10nmプロセス(現在はIntel 7+と呼ばれている)で製造され、高性能コア(Pコア)「Raptor Cove」と高効率コア(Eコア)「Gracemont」が組み合わされて搭載される予定だ。現行世代のAlder Lake CPUと比較して、Raptor Lakeは、コアとクロック速度が向上するだけでなく、多くの改良が施されることになる。具体的には以下のアップデートが見込まれている。

  • 最大DDR5-5600メモリ(JEDEC)をサポート
  • L3キャッシュは20%増加(最大36MBまで統一)
  • L2キャッシュは2倍(最大32MB)
  • EコアでのAVX/AVX2サポート
  • AVX-512は非対応(Alder Lake-Sと同様)

今回、SiSoftwareに登場したRaptor LakeのCPUサンプルは、8個のPコアと16個のEコアの合計24コア32スレッドを搭載したIntel Core i9-13900とのことだ。

テストでは、最大クロックはPコアが3.7GHz、Eコアが2.76GHzで動作していたようだが、これまでのリーク情報や、Intel自身の発言から、Raptor Lakeは5.5GHz以上で動作するとの噂なので、かなり控えめなテストになったようだ。また、CPUは32MBのL2キャッシュ(Pコア:2MB×8/Eコア:4MB×4)と36MBのL3キャッシュを搭載している事が明らかになった。

実際のベンチマークは、動作環境がCPU以外は不透明な部分が多いが、低クロック動作である事を鑑みても、印象的なパフォーマンスを発揮している

ALU/FPUのテスト結果では、Alder Lakeと比較して全体で33~50%の向上が実証されている。特筆すべきは、それが低クロックの場合である。Raptor Lakeが3.7GHzのPコアと2.76GHzのEコアであるのに対し、Alder Lakeは5.0GHzのPコアと3.8GHzのEコアである。一方、ベクトル化/SIMDテストでは、Alder Lakeよりも5%~8%性能が向上していることが確認されている。Intel Core i9-11900Kは、Alder LakeとRaptor LakeのCPUにないAVX-512の機能によって、より良いパフォーマンスを発揮しているが、AMDは、ここでも大きなリードを見せており、AVX-512がZen 4 CPUに搭載されることで、この特定のセグメントに関しては、Raptor Lakeに対して大きく優位性を保つ可能性がある。

Follow Me !

この記事が気に入ったら是非フォローを!

Share!!

関連コンテンツ

執筆者
Photo of author

masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

記事一覧を見る

コメントする