米国Twitter社の株式を取得し、筆頭株主となったElon Musk(イーロン・マスク)氏だが、早速Twitterの取締役会と協力し、「今後数か月でTwitterを大幅に改善する」ことを計画していると自身のツイートで述べている。
今回、そのTwitter改革の一環なのかは不明だが、早速Twitterが抱える課題についての問題提起を、自身の8,000万人のフォロワーに対してアンケート調査を行う形で行っている。内容は、「Twitterには編集ボタンが必要か?」と言ったものだ。
Twitterの仕様について説明しておくと、基本的にTwitterでは、投稿(ツイート)した内容については、あとから誤字などが見つかっても修正したり追記することが出来なくなっており、修正する場合は一度ツイートを削除して、ツイートし直す必要がある。ちょっとした誤字についても後から修正できないことは長らくユーザーの中でも大きな不満となっており、後からツイート内容を編集する機能が必要なのではないかということはずっと議論されてきたが、今日まで実現してこなかった。
編集機能について、Twitterが追加してこなかった背景として、「編集機能は悪用される可能性があり、プラットフォーム全体で内容が共有された後、ユーザーがツイートの意味を大幅に変更できる危険性がある」ことが理由と考えられてきたからだ。Twitterの元CEOであるJack Dorsey氏は、2020年初頭のインタビューで同社は「おそらく決して編集ボタンを追加しないだろう」と語っている。
Musk氏のアンケート調査に応える形で、Twitterユーザーの「Everyday Astronaut」は、編集ボタンは最初のツイートから短時間しか利用できず、編集されたツイートには編集が行われたことを示すリンクが含まれている仕様について提案しており、Musk氏もこれに対して「合理的だ」とコメントしている。
実際に、Musk氏は「Twitterに編集ボタンをつけること」について指示を行ったわけではないが、彼のアンケート調査の結果は7割が編集ボタンをつけることに対して賛成をしており、ユーザーからのTwitter社への強力な意思表示として大きな意味を持ってくるのではないだろうか。
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