TSMCは2022年末に3nmプロセスを立ち上げ、2023年はAppleにのみ独占的に3nmチップを製造していた。それが2024年には一変し、IntelやAMDを含むその他の顧客向けに3nm製品の生産を開始する。これらの注文の規模や関係企業を考慮すると、2024年はTSMCの3nm製品がハイエンド・テクノロジーの世界に溢れる年になりそうだ。
台湾経済日報は、TSMCの3nm事業が急成長していることを報じているが、これには経済的な側面もある。昨年、TSMCの3nmノードは、大口顧客であるAppleにのみ供給される、ニッチなプロセスに過ぎなかったが、だが、2024年には大ヒットを記録する見込みだ。2024年には、同社の最も人気のある5nmノードのに次ぐ規模を占めるまでに成長すると言われている。台湾経済日報によれば、3nmプロセスは今年の収益の最大20%を占める可能性があり、2番目に人気のあるノードになるという。
Wccftechが指摘するように、TSMCの最大の顧客はすべて、2024年にTSMC 3nmを使用する次世代ハードウェアを準備している。AppleはiPhone 16向けにA18 Pro SoCを、Macハードウェア向けにM4シリーズのチップを進める。IntelはArrow LakeとLunar LakeプラットフォームのGPUタイルにTSMCシリコンを利用する見込みで、AMDもZen 5プロセッサーにこのノードを利用すると伝えられている。Intelは、今後発表されるプロセッサーのコンピュート・タイルにTSMC 3nmを採用する可能性さえある。
NVIDIAは、次期Blackwellアーキテクチャに3nmを採用すると長い間考えられていたが、その代わりにTSMC N4Pを採用することがすでに明らかになっている。TSMC N4Pは、実質的に5nmプロセスを改良したNVIDIA向けのカスタム・ノードだと言われている。
3社の主要顧客がTSMCの3nmプロセス技術ファミリーを使用していることから、同ノードがTSMCの収益に占める割合は今年さらに大きくなるだろう。2025年には、性能向上したN3Pを含め、TSMCのN3ノードを採用する企業がさらに増えると予想され、同レポートは2025年のTSMC収益の30%以上を3nmが占めると示唆している。
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