AppleがiPhone 12 miniを世に出した後、わずか2世代でそれを廃止したのは、Appleが考えているような小さな端末の需要が大きくなかった事もあるだろうが、かといって「大きいことが良いことだ」が、まさかスマートフォンに当てはまるとは、誰もが思わないだろう。だが、Omdiaが発表した最新の統計によると、2023年上半期の世界のスマートフォン市場で最も売れたスマートフォンはiPhone 14 Pro Maxだったようだ。
iPhone 14 Pro / iPhone 14 Pro Maxが上位を独占
実際の数字を見てみると、2023年上半期に出荷されたiPhone 14 Pro Maxは2,650万台で、iPhone 14 Proは2,100万台で2位だった。この2モデルは画面サイズとバッテリーサイズ以外のスペック上の差はなく、単純に大きさの差だけになるが、結果としてより大きなiPhone 14 Pro Maxが最も多く売れているのは印象的だ。
データによると、上位4つはiPhoneが占め、3位はiPhone 14の1,650万台、そしてiPhone 13が1,550万台と続く。驚くべきは、発売からまもなく4年になろうとしているiPhone 11は、今年上半期の出荷台数が690万台と、引き続き市場で好調を維持しているのだ。
iPhone 14 Proモデルは、ライバルSamsung Galaxy S23 Ultraの960万台という出荷台数の実に4倍以上を記録している事が分かる。そしてランキングをご覧になれば分かるように、10位まではこの2社の寡占状態だ。他のGalaxyモデルは、Galaxy A14 5Gのようなフラッグシップモデル以外のプレースホルダーが占めており、意外にもGalaxy A14 5Gは900万台を出荷して2番目に人気のAndroidスマートフォンとなり、Galaxy A54 5Gの880万台がそれに続いた。
これらの数字は、AppleのiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxが2023年の残りの期間、最新ラインナップの出荷台数の大半を占めることを示唆している。Appleがいかに競合他社を圧倒しているかを見て、あるアナリストは、もしAppleがこの勢いを維持すれば、2023年と2024年にはSamsungを打ち負かし、世界最大のスマートフォン・メーカーになるかもしれないとも予測している。
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