MicrosoftがWindows向けにリリースした、ゲームの読み込み時間を大幅に短縮するストレージアクセラレーション機能「DirectStorage」は、先日1.1が発表され、GPU解凍機能が利用できるようになり大幅なスピードアップが期待出来るようになった。今回、Sabrentは、そのDirectStorage専用に設計された世界初のSSD、「Sabrent Rocket Plus G」をリリースしている。この新しい「G」バージョン(Gaming)は、新しい「O2 GO」ファームウェアと基本ハードウェア変更により、通常バージョンとは次元の異なる性能を発揮する。
Windows PC向けのDirectStorage APIは、XboxのVelocityアーキテクチャをベースにしたもので、PCIe Gen4/5やNVMeをベースにしたような最新のストレージインターフェイスから引き出せるゲーム性能やスループットを最大化することを目的としている。
今回、YouTubeチャンネルCompusembleによって、Sabrent Rocket 4 Plus Gのテストが行われた。今回のテストは、最近のDirectStorage 1.1アップデートで導入されたドライブのGPU解凍能力に焦点が当てられ、テストされている。
SSDはWD_Black SN850X PCIe Gen 4ドライブと比較して、非常に印象的な数値を示している。最初の例では、GPU解凍をオフにした場合、性能はほぼ同じだったが、書き込み速度に関してはSabrent Rocket Plus Gの方が高速だった。
GPU解凍を有効にした2回目のテストでは、Rocket Plus Gは下の画像のように18.09GB/sのスループットを記録し、スループットが8.06GB/sだったADATA XPG SX8200 Proモデルに2倍以上の差をつけて、すさまじいスコアを記録した。
予想通り、GPU解凍のおかげで、GPU解凍をオンにしたテストでは、CPU使用率が大幅に減少している事が分かる。
Microsoft DirectStorage APIは、現在PCで利用可能だが、いくつかのベンチマークデモを除いて、AAAゲームやアプリケーションではまだ導入されていない。このAPIが実際に使われるのを見るには、2023年まで待たねばならないだろう。
また、AMDも、このDirectStorage APIの下に構築した、ストレージアクセラレーション機能「Smart Access Storage」を発表している。詳細は不明だが、これも2023年には明らかになるはずだ。
コメントを残す