音楽ストリーミングサービスSpotifyは、2023年第2四半期の決算説明会で、同社の有料会員数が2億2,000万人に達した事を明らかにした。加入者数の増加は前年同期比で17%増を記録しており、順調な成長を見せている。また、同サービスの月間アクティブユーザー数(MAU)は27%増の5億5,100万人に達している。
この決算報告に先立ち、Spotifyは、有料月額プランの価格を引き上げる発表を行っている。日本での値上げはないが、世界各国で軒並み全てのプランが値上げされており、Spotifyプレミアムの個人プランは毎月10.99ドル、プレミアムのDuoは14.99ドル/月となる。
Spotifyは、この加入者増加は “会社史上最高の第2四半期”であると主張している。第2四半期に1,000万人のプレミアムユーザーを獲得し、予想を300万人上回った。参考までに、Spotifyの2023年第1四半期の有料会員数は2億1,000万人で、前年同期比15%増だった。
同様に、Spotifyの月間アクティブユーザー数は予想を2,100万人上回る3,600万人の純増となった。Spotifyは、MAU数の改善は “Z世代リスナーの力強い成長”に支えられたと述べている。一方、ヨーロッパとラテンアメリカ地域はプレミアム加入者の増加に大きく貢献した。
財務面では、Spotifyの第2四半期の売上総利益率は24.1%で、予想の25.5%には届かなかった。総収益は32億ユーロ(約35億ドル)と報告され、前年同期比11%増と予想通りであったという。
さらに、ポッドキャスト部門における最近のレイオフと関連費用を考慮した結果、Spotifyは1億1,200万ユーロ(1億2,400万ドル)の調整後営業損失を計上した。
Spotifyは第2四半期中に、デスクトップ用アプリのデザイン変更、iOS用ウィジェット、Stravaアプリとの統合など、多くの機能を追加した。しかし、ユーザーはSpotify HiFiの登場を待ち望んでおり、最新の報道では同社はHiFiを2023年に発売する可能性があるという。
それとは別に、Spotifyに本社を置く同社は、プラットフォーム上のコンテンツを多様化させようとしている。Spotifyは、YouTube Musicと肩を並べるべく、アプリでフルサイズのミュージックビデオを再生できるようにするため、パートナーと交渉中だと報じられている。
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